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たった一曲でよかった
今日、亀戸にいた。20時からの打ち合わせの前、15時半くらいから亀戸にいて、遅い昼飯としてあんまり美味しくないラーメン食べたり、日本中の味噌を売っている味噌屋に迷い込んで味噌を買ったりして、駅前のマクドナルドに入った。時間はある。ネットフリックスを見る気もしないし、文庫本も開く気がしない。ノートを広げて、ヘンなお客さんを観察して、いや、俺も十分ヘンな客じゃないかと自分にツッコミ入れて、なんか阿呆らしくなってきて。でも、ノートに文字を書く手は止まらなくて。頭がどんどん冴えてきて、時間が過ぎていって、だんだん暗くなっていって、その間もずっとSpotifyで音楽を聴いていて。いつも聴いている曲からするっと、自然と切り替わって、耳慣れない曲が流れて来た。初めて聴く詩とメロディーと演奏。その曲がとてつもなく良くて、聴き終わってドキドキしてしまって、頭の中に色んな景色が浮かんで流れていって、すぐリピートして、何回も何回もリピートして、その内に、ここ一ヵ月ぐらい潜っていた長いトンネルのようなものから抜け出せたような気がした。苦しかった。しかし、たった一曲か。悔しいな。すごいな。自分もそういうものが創りたいなと思った。苦しさから連れ出せるようなものを。俺、なんか20代みたいなこと書いてるな。うるせえ。
フルタジュン