舞台をふたつ観に行きました。
先週末は舞台をふたつ観に行きました。
ひとつ目は、俳優の西山 由希宏さんが作・演出、そして出演もされている、コラソンのあんよ企画 第4回公演『コラソンはおんなの子』です。
以前、篠原、このあんよ企画に出演させてもらったことがあるのですが、その時は西山さんの奥様役をやらせていただきました。
西山さんは、少しポーッとしているところのある愛おしい旦那様役で、その節はとても自由に楽しくやらせてもらいました。
さて、今回の西山さんはと言うと…もう!とんでもなく非道な極悪人として舞台に登場!
日頃の穏やかで優しい西山さんはどこへやら!
この人に関わってはいけない…のエアーみなぎる男性を軽やかに、でも渋く演じられていました。
ぬぉー!別人!
物語は、いくつかの短編が積み重なって進んでいきます。
次のお話へ次のお話へとバトンを渡し、最後のお話で大きな謎が解けます。
どのお話も無骨でしっかりどっしり重量感があり、終始と緊張感が漂います。
観ているうちにどんどん胸が苦しくなります。
深い闇にどーんと落ちたような気持ちになります。
でも物語の終わりの方で、胸の中にうすーく光が差して来ていることに気付きます。
すくっと立ちあがろうという気持ちになってくるんです。
クライマックスに向けて熱を帯びる俳優さんたちの演技に釘付けになり、登場人物たちの心の動きを強く感じたからだと思います。
2時間20分という大作をあの緊張感の中で上演してしまう皆さんのチームワークの良さに感激しました。
ふたつ目は、以前舞台でご一緒した俳優の大野 朱美ちゃんが出演されている舞台、「フランドン農学校の豚~注文の多いオマケ付き~」です。
以前から朱美ちゃんに作品についてお話を聞いていて、ずっと観てみたかった作品!
やっと観ることができました!
座・高円寺での公演の程んどの回は、小学生を招待して演じられるとのこと。
私は一般向け公演の初日に観に行きました。
未就学児も観劇できる舞台なので、小さなお子さま連れのご家族が沢山!
なんと、まだ1人では歩けない小さな赤ちゃんを抱っこしたまま観劇されている男性も!
日頃小さな子と一緒に舞台を観劇する機会がないので、相当に新鮮な空間でした。
絵本から飛び出してきたような舞台美術の中、胸が躍る音楽と照明を浴びた俳優さんが、歌で踊りで、コミカルな演技でシリアスな演技で、会場にいる全員にメッセージを投げかけてくれます。
それは物語からの、宮沢賢治さんからのメッセージでもあり、この作品作りに関わる芸術家さんたちからのメッセージでもあり、身体いっぱいで演じる俳優さんたちからのメッセージでもありました。
お説教というジャンルの表現を一切せず、生きる上でとても大切なことを、胸に響かせてくれます。
この劇を観ている赤ちゃんから大人、人間みんなに向けてです。
宮沢賢治さんが作られた物語の奥深さに、舞台表現の奥深さに、演じることの奥深さに、強く感動しました。
終演時に涙がこぼれてしまい、焦って涙を拭いていたら、お隣に座っていらっしゃった高齢の女性の方も涙を拭いていました。
また涙が溢れてきそうになったので、すぐさま劇場を後にしました。
帰りの電車のホームで朱美ちゃんに送るメッセージを作っていたら、朱美ちゃんがお電話をくれて、ものすごく嬉しくなりました。
ふたつの舞台の内容は全く違うものだったけど、どちらの作品も、それを観る前と観た後では世界の見方を大きく変えてくれる素晴らしい作品でした。
お稽古が始まると、舞台を観に行く時間がなかなか取りにくくなってしまいます。
今、貴重な観劇体験ができて、本当にありがたいことだな思いました。
篠原 友紀
フルタ丸講談 vol.2 『八百長入門』
日程:2023年11月29日(水)~ 12月2日(土)
会場:シアター711
【チケット】
一般:4,000円 学割:3,000円(要証明)
※全席自由・整理番号付き・前売当日共通
【プレイガイド先行予約、受付中!】
カンフェティ WEB販売ページ
http://confetti-web.com/furutamarukoudan_2
①最速先行予約(※終了しました!)
②プレイガイド先行予約 10月1日(日)10:00~9日(月)23:59
③一般発売 10月14日(土)10:00~
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