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関係人口、はじめました。(Vol.2)
〜私が仁淀川町との「関係づくり」と引き換えにした3つのこと〜
何かを得ようとするときには、何かを「手放す」「引き換える」、あるいは何かと「差し違える」。そうして空いたスペースを作ってこそ、新しい「何か」がそこに納まる。
これは家の片付けからワードローブ、人間関係に至るまで共通して言えることなのではないでしょうか。
東京での事業を展開しながら仁淀川町と東京との間で二拠点生活をはじめ、さらに仁淀川町をどうにかする取り組みを町の仲間と取り組む。
今文字にしただけで、正直言って軽い吐き気をもよおしました。わかっていることは「ハードである」ということ。これは間違いありません。
たとえハードだとしても、まちのみんなと旧池川集落の人々の笑顔を取り戻すことに貢献したい。これだけは妥協できません。
そのためには絶対にクリアしなければならないことがありました。
それは「仁淀川町の住民との間の垣根をなくす」こと。
ただでさえ仕事の肩書が、地方で一番怪しまれ警戒される職業の「コンサルタント会社経営者」。昨年12月はじめに仁淀川町のお寺で開催されたイベントでうっかり名刺交換してしまった県庁の方から「東京からコンサルが乗り込んできた」としか思えない、とご指摘が。やばい!やっぱりそうかと思い、それからは名刺封印で周囲の方には「お墓参りに来ました」ということに。
また別のご指摘として「全身ユ◯クロ着てくるとか工夫しないと」とも・・・実はその時の装いは全身ユ◯クロ。だったら一体何を着てくればいいのやら、もう訳がわかりません。
要は、自分でも気づかない「東京臭」が染み付いているのでしょうね。これを振りまいていては、これからまちの人たちとまともに話もしてもらえないかもしれない。活動も何もあったもんじゃありません。このままでは暗雲垂れ込める予感しかないです。
どうしたらまちの人たちとの垣根を取り払い、いい関係を作る第一歩を踏み出せるだろう。もちろん垣根はすぐになくせるような甘いものではないことは承知です。せめて「敵」ではないと感じてもらうためにはどうしたらいいのでしょうか。
結論としては「行動」しかないのですが、現時点で東京にまだまだ軸足を置いている私が起こせる行動って何があるのでしょう。
考えに考えた末、3つのことを決断し、行動に移すことに。
これは同時に、私にとって「手放す」「引き換える」「差し違える(犠牲にする)」に等しいものでした。
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