冬眠
足先が冷たくて冬の訪れを感じた、今日もみんな生きていて私も生きていて、多くの生き物たちが活動をやめて冬眠する冬、ふゆ。
(きみはいきているのだろうか)
寒いとなぜ暖かいものが美味しく感じるのだろう、こたつに入っていつの間にか寝てしまったきみの指先、書かれた文字を愛しく思う。
寒いとなぜ人はひとりぼっちだと感じてしまうのか、そうやって世界にひとりだけの存在になってこの世界をぼくのものだけにしたい、叶わない願いはいつだって儚くてきれいだね、
(世界よ、またね)
目を閉じておやすみ、ぼくの世界に春は来ない。きみに会えない世界はずっと氷のようだよ
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