高知県:碁石茶
碁石茶(ゴイシチャ)
日本では珍しい後発酵茶の一つです。
日本で作られている後発酵茶は高知県の碁石茶の他に、徳島県の阿波晩茶、富山県の富山黒茶(バタバタ茶)、愛媛県の石鎚黒茶(天狗黒茶)があります。
碁石茶は高知県の大豊町という場所で作られています。
碁石茶の製造はとても手が混んでいて、まず茶葉を採集し、蒸してカビ付し一次発酵させ、重石をして二次発酵させます。
その後、裁断して干すという流れで作られています。
裁断して干すという他にはない作り方をしているため、見た目が他のお茶にはない四角い固形状になっています。
味は、乳酸発酵しているためほのかな酸味がありスッキリした後味です。
日本の緑茶とは香りも味も見た目も似ている点はなく、中国茶っぽい香りがします。
中国茶と言っても色々種類がありますが、中華街の中国茶専門店で嗅いだことがあるような香りに感じました。
味は、何の味に似ているという例えが難しいのですが、苦味や渋みは無く、まろやか。乳酸菌の酸味があると言っても、酸っぱいという程ではなく、爽やかな感じです。
碁石茶をお勧めする理由:
・コレステロール値の低下
・花粉症の症状軽減
・抗酸化作用
・乳酸菌による整腸効果
という素晴らしい効果が期待できると研究が進んでいます。
1日に何ml飲めば効果がある。何日続ければ効果がある。と言うような、具体的な数値は確認できていませんが、薬ではないので長期続けて体質を変えていくという方法になるかと思います。
もう一点、碁石茶をお勧めしたい理由があります。
400年ほど前から作られているという歴史あるお茶。一時期は生産者が1軒しかなくなってしまった時もあったそう。
現在は、生産者も少し増えているようですが、後世にまでずっと残していきたい伝統産業の一つです。
今後発展していくためにも、皆さんが少しでも興味を持ってくれたらいいと思います。
余談。こんなに体に良いのなら、食べても良いんじゃないかと思って、出がらしの葉を食べてみたのですが、硬い。。。
雨に濡れた枯葉を食べているような感じがして、とても食べられませんでした。
粉にすればいけるかもしれませんが、葉のままでは料理に向かないのではないかと思います。