セクハラするおじさんが目を合わせると逃げるようになっちゃった件
どうも、産業廃棄物です。
本日も備忘録というか、バイト時代にあった悲しい別れについてです。
当時僕はレンタルビデオチェーンでバイトをしていました。
そんななか、ある意味名物であったあのお客さんがいたのでした。
そんな彼に避けられるようになってしまった若かりし僕の苦い思い出を今日は振り返ってみたいと思います。
汝その名は画像不良
当時のバイト先には画像チェックという業務がありました。
返却の際などに、画像不良などで作品の一部、または全部が見られないというものです。
それをバックルームでチェックして問題なければ売り場に戻すというものなのですが、その場でいちいちチェック何ぞできないので、いったん返金や複数在庫がある場合はそちらと交換、という対処をしていました。
そんな中、あのお客さんは偶然にも毎回画像不良が起こるみたいで、女性店員がいるレジに来ては何らかの笑みを浮かべながらDVDのパケを見せつけながら画像不良を訴えてきていました。
ただ、借りるジャンルがたまたま18禁的な何かだったためか、女性スタッフはあまり会話がしたくない様子でして、パッケージをアピールしながら世間話に興じたい彼はいつも不完全燃焼でないかと僕は愚考しました。
ただなぜか男性のレジには来てくれないので、こちらから行くしかないと決意を固めたのです。
来ちゃった♪
というわけで、女性スタッフと事前に話し合いをして、18禁的な何かを片手に笑みを浮かべているオジサンとはあまり世間話をしたくないという事を抜かすので、直前で入れ替わって僕が世間話を引き受けることにしました。
これd彼も寂しくないと、当時の僕は思ったものです、多分。
そんなわけであの日、彼が来たのを確認し、女性店員の隣にしゃがみこむ僕。
サプライズってやつです。
そしてスタッフの合図とともに華麗に起立して、ついに彼との接客がはじまりました。
これでもう寂しい思いはさせませんとも!
さて困った
さて、世間話をするにあたって一つ問題がありました。
それは僕がそのなんというか、18禁的な何かに対しての造詣が深くなく、それらを日頃話題に出す行為に対して苦手意識があったことです。
つまり、彼と盛り上がるのが相当難しいという事が想定されます。
しかし、既に来ちゃったのでやるしかありません。
そこで社会人マナー的なあれこれを駆使して何とか世間話と丁寧な接客を両立しようと考えたのです。
丁寧な接客炸裂!(のはず)
とりあえずいつものように彼は作品が見れなかったと申告してきますが、急にむさい男に変わったせいなのか何なのか、いつも浮かべている効果音付きの笑顔が影を潜めています。
ちなみに効果音は今風に言うとニチャアです。
さて、彼と盛り上がりたい僕は困った結果、丁寧な接客で話題を作っていくことにします。
在庫管理などが業務にある僕は知っているのです、18禁的な何かのタイトルはとても紛らわしく、似たようなタイトルが大量にあるという事を。
そこで正確にあなたの見られなかった作品はこれですね?と間違えることなく問題を共有するため、タイトルを一字一句漏らさず正確に読み上げるという事をしました。
他の誰が見ても不正確な案内をしていると思われないよう、いつもより気持ち大きめな声でハキハキと読み上げます。
「お客様が今回見ることができなかった映像作品は、こちらの団地妻ナントカシリーズの○巻(さすがに年数がたっててうろ覚え)でお間違いないでしょうか?」
気になる人は気になるシリーズ、よろしかったでしょうかを言わないように細心の注意を払いつつ、商品の確認を行います。
ちょっと文章の店舗が悪いので、当時の会話をそのまま再現します。
このような流れで、彼と店員の会話としては過去最長のものを記録したのですが、正直あまり会話が弾みませんでした。
いつ
もは女性スタッフにタイトル読むように言っていたからちゃんとハキハキと他のお客さんにも聞こえるくらいの音量で誠実にタイトルを一字一句違えず何度もお伝えしたのですが、なぜか反応が薄かった気がします。
そして彼はその時は何も借りずに帰ってしまい、それ以降は僕と目があるとなぜかお店に入ってこなくなってしまったのです。
今でも思います、どうすれば彼は微笑んでくれたのでしょうか?