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大人の心通い

うちの経営理念の一文目は、
” 人をつくり、生きる場をつくり、笑顔をつくる”
これを社内に浸透させようと、カードを作ってみたり、面談をしてみたり、朝礼で繰り返し言ってみたり。
言葉としては何らかの形で伝えたとしても、その人の胸の中に入り込むにはかなりのフィルターを通りぬけていかないといけない。

「覚えました。でもいまいち意味がピンときません。」
そう思っている人たちも多い。
そんなに大旗を振っているような文言でもないし、言えば当たり前のこと。

それぞれの立場での価値観でこの内容をすり合わせてほしい。
それぞれの解釈を持ってほしい。自分の言葉と行動で。

しかし大人の社会では、この簡単な文章を実際の行動に反映させるのは容易ではないみたい。

小学生でもわかる簡単なことが、大人はできないでいる。

大人になるにつれて、大事なものが見えにくくなる。
人生経験を積むがゆえにわからなくなるって、不思議なもんだ。
なぜだろうと考える。自分はどうだったのだろうと考える。

みんな大人になるにつれて、歳を重ねるにつれて、
いろんなものを諦めて、切り捨てて、自分の素顔を否定してきてしまったためなのか。

求めているのは、「この理念の通り行動しました!」というアピールではない。このフレーズを自分の根として、自分の考えはどうだろう、何ができるだろうと日々振り返ってほしい。

自分だけでは解決できない課題があるとき。
自分が誰かのお世話をしていかなければならないと自覚したとき。

僕らはどういう価値で判断しなければならないのかを悩む。
何が正しいのか。何を基準に考えればいいのか。

そうなったときに自然と寄り添ってくれる仲間がいたら。
誰かがそうなってるとき、自分ができることをやろうと動けたら。

大人同士だって心が通い合えるようになる。
通りにくかった心のフィルターも、すーっと通り抜けるだろう。

きっとこういうのは、一人じゃ気づけない。
誰かにお世話しお世話され、少しずつ心の通い合いがあることで感じれることかもしれない。

課題はまだ解決していないが、そういうやりとりが社内であったという話を聞いた。今までうちには無かった関係性が生まれたんだな、、、としみじみ感じた。

#一人じゃ気づけなかったこと

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