帰り道という小さな旅。
私は住まいの立地についてはかなり恵まれている。
コンパクトなのに心憎い品ぞろえをする愛しいスーパーから10分ほどで家についてしまう。
その短い旅の間にもいろいろと見どころがあるものだ。
まず出会う『美容室すみれ』。テント看板がすみれ色だ。
この色がここにあってくれるだけで小さく幸せにしてくれる。
『すみれの花咲く頃』を口ずさみたくなる、なぜかわくわくと胸をかき立ててくる色だ。
窓から見える“お釜ドライヤー”は遠い日の祖母に連れられて行った昭和のパーマ屋さんを思わせる。
年配