文殊山城と塞ノ神城を縦走する。〜まずは文殊山城〜
10月19日(土)の午前と午後で新城市作手の亀山城と古宮城の整備活動を行ったのですが、途中で昼食を取っても時間があまる。1時間くらい。さて、どうしたものか…。その時、ふと頭に閃く。
「そうだ、城行こう。」
この付近には城が集中してます。文殊山城と塞ノ神城の2城が古宮城の西にある山の尾根の両端にあり、両城の中間地点の麓に領主の屋敷があったようです。昔は詰めの城として機能していたのでしょう。どちらも技巧に富んだ造りで見応えがあります。1時間で山に登って尾根を縦走できるのか挑戦です。
さて、まずは文殊山城のご紹介。この城は、武田氏が作手地区を支配下に収めた際、和睦の際に造るはずが遅れてたので武田氏が奥平氏に強談して一夜で作らせた、という伝承があります。武田氏と地域との緊張関係が伺えます。あくまで伝承ですが。
この城、砦に近い大きさながらも、虎口の形状が技巧にとんでおり見応えのある城です。この城の西は岡崎市の額田方面。作手の領主奥平氏の重要な地盤な上に、徳川氏の本拠地につながる。武田氏としては防御を強化する必要があったんでしょう。
今回は古宮城の駐車場に車を置き、道の駅「つくで手作り村」青唐うどん(激辛で美味)を食べてから向かう。登山口の目標は善福寺。
このお寺には立派な仁王様があり、往時の盛況ぶりが伺えます。お寺の裏手にある登山口から登る。
散歩コース的な感じで、ガチ目の山城とは異なります。ただ、山に慣れてないと心細いかも、という感じの道が続きます。
古宮城の整備活動は13時30分から。自分の目標は古宮城に13時00分には到着して、整備活動ご参加の皆さんをお出迎えしたいという目論見。なんだかんだ20分もしないうちに文殊山城が現れる。え、こんな立派な石垣?と、思いきや、駐車場のコンクリ土留めでした。が、結構城っぽさが窺えて良い。そうそうこの城、車で登れるのです。
そして主郭到着。結構広いんですよね。そして、文殊菩薩がお出迎えしてくれます。
やっぱり城は良い。本丸の土塁を眺めて改めて思う。ただ、残念なことに以前登れた櫓は立入禁止になってました。
自分が初めて文殊山城に来た時からすでに15年を経過してることを実感。ここから作手を一望して、この城の重要性がよく理解できてよかったんですけどね。木造ゆえに仕方なし。
文殊山城の見どころはなんといっても東側にある虎口。この虎口を見るとワクワクしてしまう。独り言も当然増える。(当然?)ちょっと馬出的でもあり、ああ、武田氏に強談されて作らされただけあるなぁ、と、武田っぽい造りに萌えます。
そしてこの虎口は、ぜひ下から見ていただきたい。結構、曲輪が登城道沿いにあり、かなり立派な城です。
武田氏なのか、それとも小牧・長久手の戦い際に手が入ったのかはわかりませんが、武田的技巧を感じさせます。手軽に行ける割に、本格的な城機能を堪能できオススメの城です。
今回、タイムトライアルになってしまったため、城の見所だけみて立ち去りましたが、ぜひ、城の外周をぐるっと回って、意外に大きい文殊山城を堪能されることをお勧めします。
ちなみに車でも登れますので、時間のない方はそちらをご活用ください。場所は以下からどうぞ👇。次回は塞ノ神城ごご紹介します。
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