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石田城で整備ボランティア始まったって!

 長篠の戦いの場所となった愛知県新城市(しんしろし)。新しく城を作って新城(しんじょう)と呼んでいたら、更に新しい城ができて新城(しんしろ)と呼び、現在の市の名前になってます。亀山城、古宮城だけでなく、野田城や大野田城などでも整備活動が行われる中、とうとう石田城でも2024年10月20日(日)に整備活動ボランティアが始まりました!

地元の皆さんが集う

 石田城?
 という人の方が圧倒的に多いと思います。石田城は戦国時代後期、徳川家康が関東へ国替になった後、池田輝政が東三河に配置された際、家老の片桐半右衛門が築城した城だとか。詳しくは、以前書いた記事をご参照ください。👇

 地元の回覧で整備活動のことを知り、せっかくなので参加してきました。前日19日(土)は、午前亀山城、午後古宮城。そして今日石田城という3城制覇達成。新城市では地域活動を応援する制度「地域自治区制度」というのがありますが、その制度を活用して地域で様々な整備備品を揃えることができたことも活動開始に弾みをつけたようです。それに農村地帯。皆さん、自前の草刈機は当たり前。最近農業に首を突っ込んだ我が家も自前の草刈機を持参しました。

慣れた手つきで整備活動スタート

 近年手入れされていなかったこともあり、相当堀も草ボーボー。そして、土塁ににも樹木が育ってきてます。そんな状況の中、皆さん手慣れた手つきで一斉に草を刈り始める。刈り払い機の扱いも慣れたもの。お互い、感覚に気をつけながら阿吽の呼吸で動き出す。

上の写真の反対側から。草ぼうぼう。

 大量の草刈機の稼働とともに、あっという間に草刈りが進んでいく。堀の草刈りが完了。おお、次は何やるのかな?と、思ってふと見ると、すごい大木にノコギリを当てている。え?この木を切り倒すの?と、驚いていると、本当に切り倒される。惜しくも伐採後の写真を撮り忘れていました!残念。

ノコギリで切れ込みを。こんな大木を?!

 一旦休憩を挟んで、土塁の木やら竹やらが次々と切り倒されて処理されていく。そして、木材チッパーシュレッダーに掛けられていく。最近、城の整備にいくとこの機械をよく見る。木や竹の処理が本当に楽ですからね。

集められた木の枝が吸い込まれ
チップ化されていく

 休憩後の後半は、土塁が集中的に整備されていく。そこまではとても整備できないだろうと思っていただけに、みるみる綺麗になって驚く。

その木も?と、思っている間にどんどん切り倒されていく!

 まぁ、皆さん作業が早い早い。恐ろしいほどのスピードで進んでいきます。作業に躊躇いがない。そして、慣れている。地域の力ってすごいなぁ、と、再認識した次第です。災害あっても、多少の被害ならあっという間に住民の力で再建しちゃうだろうなって思いました。

なぜそんなにチェーンソーが各家庭に?

 とにかく都会では考えられない機材の量。うちのような都会から来た新参者は、こうした機会に田舎の力を知るわけです。チップになると山盛りだった木や枝が地面に薄まきされて消えていく様が面白く、作業に熱中してしまう。2時間経過したところで作業終了のホイッスル。

土塁が綺麗にみえる!草がない!

 気候も良く、皆さん楽しそうに作業されていたのが印象的でした。
 来月もあるようなので、楽しみです。長篠合戦関連で新城市を訪れる際には、石田城もぜひお立ち寄りください。

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