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小春風 * チェンマイ俳句毎日
【チェンマイ俳句毎日】2024年11月24日
ちょっと暗い内容の小説を読んだら、気分ががくっと落ちた。頭痛も耳鳴りもして、すっきりしない気分のままバイクで外出をした。
日曜日の午前中なので車は少ないが、目の前をボロいバイクがのろのろと走っている。私も無理せずゆっくり走っていたのだが、さすがに追い抜こうかと思って近付いたら、バイクの後ろに鶏が乗っているのが目に入った。
後部座席の鶏はバイクが切る風を受け、トサカや尾羽根をはためかせている。鶏に気を取られて、追い抜かすタイミングを失った。大通りに出る手前の四つ角で信号が赤になり、私は鶏バイクのすぐ後ろに停まった。鶏の写真を撮ろうと思って携帯電話を近づけたら、鶏は片目でガンを飛ばしてきた。
食用の鶏なら小さな籠にぎゅっと詰め込まれるか、足を縛られて運ばれるものだが、この鶏は待遇が違っている。飼い主のおじさんに相当可愛がられているようだ。
そんな長閑な信号待ちの間、そうだった、私はチェンマイにいるんだったと思った。楽しまなくてはもったいない。
小春風鶏乗せてオートバイ
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