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五位鷺 * チェンマイ俳句毎日
【チェンマイ俳句毎日】2024年9月3日
早朝、叔母が亡くなった知らせを受けた。叔母は私にとってもう一人の母の様な存在だった。今年の夏は越せないだろうと聞いていたから覚悟はしていたけれど、実際にその日が来ると寂しさがつのる。お葬式のことは妹に託すことになった。
今日も日本から来ている大学生の体験学習の手伝いがあった。午前中は伝統舞踊のレッスン。チェンマイの伝統的な踊りのゆっくりとしたリズムは、どこか瞑想的で、見ているだけでも心が安らいだ。
私が大学生だった頃、タイに行くことを応援してくれたのは叔母だった。タイに来て良かったことを、もっと話して聞かせてあげたかった。一緒に過ごせる時間がもっと欲しかった。
夕方、お寺でお経をあげてもらった。
境内の裏を流れるピン川はかなり増水していて、凄い勢いで流れている。
幼稚園児くらいの幼子を連れた親子が魚を放流していた。これは善行をして功徳を積むという仏教の考えからくる風習で、そのすぐ川下で魚を狙う五位鷺が茶色い川面を見つめていた。
放流の魚の旅路うろこ雲
五位鷺の赤眼に流るる川早し
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