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笑い * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年9月10日


母校の学生さんたちが帰っていった。

滞在中は、みんなよく笑っていた。


タイの人たちもよく笑う。
笑いに対する積極性さえ感じる。
映画館に行けば、 え? ここで? という些細なところで、笑い声が起きる。

何が幸せかということは、人それぞれに違うけど、人生は短いから、できれば笑って過ごしたい。
大笑いじゃなくても、微笑んでいたいなと、タイの人たちのおだやかな笑顔を見ると思う。

とはいっても、世の中は楽しいことばかりじゃない。社会に出て、たとえ好きなことを仕事に選んだとしても、人間関係やお金のこと、締め切り(苦笑)、いろんな問題や悩みが出てくる。

辛いなと感じる時、笑う余裕があるかどうかは、ひとつのチェックポイントかもしれない。
なんだかずっと笑っていないなと気づいたら、
立ち止まる必要がある。
かけがえのない自分のために、いくらでも立ち止まっていいと思う。

学生さんたちには、日本に帰っても、タイの優しい先生方や出会った人たちの醸し出すあたたかな雰囲気を、時々、思い出してもらえたらいいなと思う。


美術系の人は、大学内では「ふつう」でも、
外に出たらなんだか浮いちゃうってことが起きやすいかもしれない。

社会では理論整然と話せる人、何事も早く反応・決断できる人が、いわゆる「できる人」のようらしい。

だけど、いわゆる「できる人」じゃなくても
人一倍感じていることがある。
感受性の豊かな人こそ、自分の表現をして伝えてほしい。

表現することは、自分自身を助けてくれるからだ。

作品はもちろん、お店や商品、料理、笑顔の生まれる心地のよい場所作りなど、表現のかたちはいろいろある。

自分の好きなことを大切にして、表現する。
表現したことは、きっと良い出会いをもたらしてくれる。
そこには、たくさんの笑いが生まれるんじゃないかなと思う。


笑ひあふこゑふとやみて秋の水


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古川節子
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