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小春日 * チェンマイ俳句毎日

【チェンマイ俳句毎日】2024年12月3日

デパートのトイレに携帯電話を置き忘れた。
デパート内のカフェで作業をしていて、途中、貴重品の携帯電話だけを手にトイレに立ったのだが、うっかりしていた。トイレから戻ってからは作業に没頭して、携帯がないことに気付いたのはデパートの外だった。

友人はこのデパートで携帯を盗まれたことがあった。一方で、夏休みに来た姪っ子は同じトイレに一眼レフのカメラを置き忘れたことがあったが、ちゃんと出てきた。携帯電話が戻ってくるかは、運次第か…。

デパートに戻る途中、銀行の前を通ったので、とりあえず携帯電話の銀行アプリを停めてもらった。

結果、携帯は無事に戻ってきた。トイレに清掃員の女性がいたので尋ねたら、インフォメーションカウンターに預けておいたと教えてくれたのだ。ふー、助かった。携帯は自分の社会の多くを占め過ぎている。

ほっとしたらお腹が減ったので、デパートのフードコートへ行った。顔なじみのぶっかけ飯屋(指差しでごはんの上におかずを乗せてもらう、タイではポピュラーなスタイルの惣菜屋)さんに、「トイレに置き忘れた携帯がちゃんと戻ってきて、やっぱりチェンマイはいいところですね」と話したら、「日本もいいですよ〜」と言う。
惣菜屋の店主は、日本を旅行中に電車にカバンを置き忘れたが、みんなが親切に助けてくれたうえ、カバンも無事に戻ってきたので、日本は素晴らしい国、ということになっているらしい。
ともあれ、忘れものはしないように注意したい。

失せもの現るデパートの小春日


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古川節子
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