御慶
【チェンマイ俳句毎日】2024年1月7日
膝揃へ指揃へたる御慶かな
タイでは2日から通常営業のところが多いようです。この先の2月の春節も賑やかですし、4月のタイ正月は盛大に祝うので、1月の新年はたいてい短め。そんな感じなので、1月のお正月はしっかりと新年を迎える気持ちで準備しないと、いつの間にか年が明けていた、ということになりがち(私だけかな)。挨拶もラインのスタンプで済ませちゃっているし…。
歳時記を開き、新年にまつわるたくさんの季語を眺めていると、日本人がどれほど新年を大切にしているかが伝わってきます。
子供の頃のお正月は、一緒に住んでいた祖母の元に親戚が帰省したり、挨拶に人が集まってきてとても賑やかでした。私はいとこたちに会えるのでわくわくしていましたが、お客さんが来る度に祖母と一緒に狭い玄関でちょこんと正座をして新年の挨拶を交わします。挨拶の言葉を述べ、床に指をつき、深々と頭を下げるこの挨拶を大真面目に繰り返すのですが、祖母はいつも嬉しそうに行っていました。
幾度の祖母の御慶の声弾む
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