春灯
【チェンマイ俳句毎日】2024年4月4日
友悼み友泣き笑ふ春ともし
日本から来ていた古い友人2人と久しぶりに集まった。その2人とはチェンマイで親しくなった。カフェのソファーがゆったりと座り心地良く、話も尽きず、長居してしまった。あいにく来れなかったもう一人の友人と、皆それぞれに仲が良かったので、話題は自然と彼女のことになった。
私の隣が空いていて、その席に彼女が座っていても不思議じゃない、むしろ居ないことの方が不自然に感じた。彼女にまつわるいろんな思い出話に、最後は悪口まで出て、大いに笑いあった。
きっと彼女も隣で笑っていたと思う。
亡きひとの乗つてゐさうな春の雲
悼まれし友の声ふと初蝶来
✍️春燈(しゅんとう)三春
【子季語】春の灯、春灯、春の燭
春の夜をともす明かり。春の華やかさと艶っぽさがある。
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