青葉風 * チェンマイ俳句毎日
【チェンマイ俳句毎日】2024年6月27日
会話ふと途切れ茶房の青葉風
まだソフトオープンだという友人のまっさらな茶房にお邪魔した。草葺の屋根や煉瓦の床もまだ真新しい。木の影が落ちる白い日除け(雨よけにも)の布が、呼吸するように風に揺れている。湯の沸く音や虫の声。丁寧に淹れてくれるお茶は、1杯ごとに味や香りが穏やかに変化し、心もほぐれていく。
茶房に隣接するショールームには、友人が長年手掛けている天然素材にこだわったスキンケア商品が並んでいる。環境に配慮し、土地の文化への愛情や敬意が伝わるプロダクトだ。まるで美しいギャラリーのようで、友人が大切にしている世界が凝縮されている。その部屋の重厚な棚には、骨董の器や、読書家の友人夫婦の貴重な本が並んでいて、センスが良く賢そうな本たちの中に、私が作ったチェンマイのガイドブックも置いてくれてあった。恐縮しつつ、やさしい心遣いが嬉しかった。
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