"勇気”の価値 ▶︎ドイツde起業⑯
みなさんは、”あの時、勇気出してよかった〜”と、思う経験はありますか?
気になるあの人に、自分から声を掛けてみた。
嫌われる覚悟で、誰かに本音を話してみた。
新たにやりたい事に向かって、転職をした。
「自分の気持ちに正直になれたやん!!ふぅ。。」と、
大きく見えていた一歩を踏み出せたあの日。
今日は、自身を通した人体実験”勇気を出す練習"から得たわたしの気付きに基づきながら、”勇気”について書いてみようと、思います。
勇気とは
普通の人が、恐怖、不安、躊躇、あるいは恥ずかしいなどと感じることを恐れずに(自分の信念を貫き)向かっていく積極的で強い心意気のこと。
勇ましい強い心をいう。
Wikipediaより
ふと、、、
この感情 x 行動に名前をつけた人すごいなぁ〜と、思ってみたり。
日常における勇気の見つけ方
かく言う4年前までのわたしは、大好きだった舞台衣装の仕事に食らいついていくことに必死で、自分の中に眠っている"勇気"を意識することがほとんどありませんでした。
転機は、世界中がパニックに陥ったコロナによる都市封鎖(2020年春)と共にやってきました。当時は、仕事のジレンマから拗れた自分の事が大嫌いでした。都市封鎖の直前にパートナーにフラれ、追い打ちを掛けるように都市封鎖で全劇場閉鎖。抱えていた仕事が吹っ飛びました。
(正確には、無期限延期。。)
家族や友人とは気軽に会えず、今一緒に住んでいる猫もまだいなくて。
失恋の涙が枯れ果てた頃、これまでの人生で最も深かった穴の底で
「変わりたい」と望んでいる自分を見つけたのです。
変わるも何も"今のわたしは、どういう人間なんだ?"という疑問が生まれ、自分を知るため、先ずは、ジレンマからモヤモヤ、自分の好きなところや嫌いなところなど思いつく全てを書き出す作業を始めました。
ようやく立ち上がる決意をしたのです。
(この時、自分の幸せを誰かに担ってもらおうとしている自分を見つけ、すごくショックでした。)
泣き飽きた時のあの決意こそが、まさしく前に進むための勇気なのですが、当時のわたしはただ苦しい状況から抜け出したい一心気付いていませんでした。
今までも思い悩んだときは書き出す作業をしていたものの、ベルリンにきてからは余裕がなく、ほとんどしていませんでした。
じっくり時間を掛けて自分の内側を探りながら、ぼんやりと自身の輪郭が見え始めてきた頃、少しづつ気持ちが外に向かうようになり、次は実践(行動)にも変化を取り入れてみようという余裕が生まれてきました。
ただ、変わりたいとは言え、何から始めれば良いのかわからない。
そこで思いついたのは、
”様々な局面で、今までの自分なら選ばなかった方を選んでみようゲーム”
今までと違う人間になりたい訳だから、今までと違うことやってみたらいいんじゃね?という単純で近道そうな発想でした。笑
手始めに、
スーパーで見たこともない旬の果物やお野菜を買ってみることに。
後で調べれるように名前を写真に撮って帰宅。
初めて使う食材なので、レシピは初めてのもの。
そして、当然お味も初体験。
めっちゃ美味しい♬とほっぺが落ちそうになる時もあれば、にっが!!!と顔がひん曲がる時もありました。。それでも、昨日まで知らなかったことに出会えて、心と脳は刺激を受け何だか楽しい気分になりました。
(楽しいので、今でも続けています。:) )
それからと言うもの、今までの自分ならこっち。じゃあ今日は、こっち。と、意識しながら選択を繰り返しました。すると、最初は、知らない物や事を選ぶ時に勇気が必要だったことも、えいっ!と軽やかに出来るようになっていったのです。
小さな勇気を出す練習をしていくうちに、直感に沿って素直な気持ちで勇気を出す=選択すると、自分がご機嫌さんになっている、楽しい!ことにも気付きました。自然体でいることの心地良さを知ってしまったのです。
同時に、自然体でいるには勇気が必要だということにも気付きました。
そしていつの間にか、今までは人にどう思われるかを気にして極限まで本音を言えなかったわたしが、「嫌われてもええやん。本音を言って関係が終わる位なら、それだけのもんや。」と自分の言葉として言えるようになり、勇気と共に軽い口調で大切な人たちに本音を言えるようになっていったのです。「勇気を出してみて(やってみて)、好きじゃなかったら何回でも方向転換すればいいやん :) 」と、より柔軟になり、自分を追い詰めなくなっていきました。それからは、自分が何を考えているのか、何を望んでいるのか、ストレスはない?など、今までずっと外側に向けられていた意識が、自分の内側へ向かっていくという流れにシフトしていきました。自分の想いを取りこぼさないようにと、日常的にジャーナリングを始めたのもこの頃です。
結果的に、コロナの都市封鎖は、篭って徹底的に自分を知るための貴重な時間となったのでした。
勇気と変化は、ひとつのパッケージ
そんなこんなしていると、次の転機が予想外の方向からやってきました。
それは、今までの自分が一番やりたくないと思っていたことに挑戦してみる。という勇気を出したことから始まります。
洋服屋の売り子さんになるコト。
物心ついた時からファッションデザイナー(芸術家)に憧れ、20年以上芸術家として切磋琢磨してきたわたしにとって、誰かの作品(洋服)を売ることは、屈辱以外の何ものでもありませんでした。そんな暇があるなら作品を作って、自分の作品で勝負しろよ。と。
ところが、ご縁あって「うちのブティックで働いてみない?」というお話をいただいた頃には、前述した勇気ゲームのお陰で、「これも経験やし、先ずは試してみるか。」と、深く考えずに勇気を出せるようになっていました。都市封鎖の真っ只中に給料がもらえるなら有難いし(フリーランサーなので)、「えいっ!」と、勇気を出して、今までの自分なら絶対に選ぶことはなかった方を選んでみたのです。
当初は、週1で1ヶ月間だけ。という条件でしたが、これがドンピシャ。
お店や同僚、お客さんとの相性抜群!使う思考回路が全く違うお陰からかこれまでの70%程のパワー消費で直ぐに売り上げを出すことが出来ました。
加えてドイツ人オーナーさんに気に入っていただいて、今も勤続中です。笑
ここでの時間はとても温かく、精神的にボロボロだったわたしを癒してくれました。同時に、余裕を持ちながら働くことのメリットを教わり、自分や状況を俯瞰的に見て行動する、という練習をさせてもらいました。
ドイツ語をもっとうまく話せるようになりたい!とだらけていたやる気スイッチを押してくれたのもこのお店でのお客さんとのやりとり。
加えて、波動についての学びの場所となり、色々な自己流人体実験をお客さんに試して楽しんでいるうちに、ずっと苦手だった"知らない人と話す"ことが怖くなくなっていました。
自分の思考の外側にあるものを選択したからこそ、予想もしていなかった変化が訪れたのだ、と思います。
ブティックの同僚やこの場所が楽しかったから、仕事は最高に刺激的ではあるものの、人間関係で心をすり減らしながらしがみついてきた劇場という
リングから下りる。という勇気を出すこともスルリと出来たのだと思います。
意識しないで勇気が出せるようになってくると、次は、”1つ1つきちんと選ぶ”フレーズがやってきました。日々いろんなボール(情報やお誘いなど)が飛び交う中、何をキャッチして、何を保留、お断りするのか。
今のわたしは、何にどれだけエネルギーを注ぎたいと思っているのか?
自分をご機嫌さんにする選択を繰り返しているうちに自身のことを少しづつ好きになり始め、勇気ゲームを始めて早4年。
祝!人生初、自分の事が大好きです!!
(嬉しすぎて太字にしちゃいました。笑)
こんな人でいたいな〜とイメージする余裕まで生まれて、それに基づいて選択&勇気を出せるようになったので、自然と自分カッコええやん!と思うことしかしなくなり、現状、日常的に自分の事を好きでいられています。
願望の方角へ勇気を出す
自分の取扱い説明書を作り、自分で自分を満たすことができるようになってきた昨年頃から、社会貢献=周りの人々と楽しいをシェアしたい。とふつふつと考えるように。
毎日忙しく頑張ってきましたが、時期を同じくして、だんだんブティックの仕事が退屈になり、同僚にイラつき始め、今までと同じように振る舞っているつもりが、どこか少し浮いている。と、違和感を持つようになっていきました。
ここは、もうわたしの居るべき場所ではない。なぜって、わたしの心はすでに、Start up会社設立にあるから。
そう感じ始めた頃、なんと勤務先のK店舗閉鎖がアナウンスされました。
以前のわたしなら、生活費どうしよう。。と、慌てふためいていたでしょう。でも今回は、「来た!卒業の合図だ!!」と、即座に直感が教えてくれ、ゾクゾクしました。
”安心してあなたの行きたい方へ進みなさい”というサインだと認識し、
ワクワクしている自分がいたことが、とても嬉して心強かった。
これが今年2月の話。それからも直ぐに辞めると言う勇気を出せなかったわたし。店舗は店舗で、大家さんとの一悶着により閉店の時期未定がダラダラと続いていました。。。
日に日にモヤモヤは大きくなり、納得いかないことが増えてきた先月中旬。自分が一生懸命エネルギーを注ぎたい場所は、もうここではない。という内なる声を聞く事を決意し、望む方向へと勇気を投げてみることにしました。6月中旬、ドイツ人オーナーに本音を伝えたのです。
「自分の企画を100%で進めたいから、K店舗の閉鎖と共にブランドを去りたい。」そう伝えると、軽いタッチで「もちろんあなたの新しい一歩を応援するでっ」と言ってもらって、直後から面白いことが起き始めました。
勇気と交換に、わたしが受け取ったモノ
それは、勇気を出した翌日から始まりました。
知らない人から2通のメールが来たのです。話を聞いてみると、起業家が集まるプラットフォームに記載しているわたしの企画に共鳴したとのことでした。
この半年、思いつくことをジタバタとやっても鳴かず飛ばずだったのに!! 驚くことにそのうちの1人は、今最も出会いたかった経営(金融)のプロでした。(もう1人の方との出会いも「いつかまた繋がるといいな。」と思える素敵なものでした。)ミーティングで、お互いの技術や経験、相性を確認し、お互いわたしの企画を基に熱く突き動かされる様は、鳥肌モノでした。
あなたのような人を探していたのデス!!!!
それに引っ張られるかのように、あれだけウジウジやっていたK店舗の撤去日が、本日決まりました!!なんと今月末まで。あと2週間!笑
ただ、事前に直感が <今月末までな気がする。> と教えてくれていたので、怯むことはありませんでした。むしろむちゃくちゃスッキリ。
今の自分と新たな一歩を踏み出すことにワクワクしています。
ボロ雑巾のようだった頃に始めた勇気ゲームが心の筋トレとなり、大きな決断下においても直感を信じて手放す勇気を出せる程逞しくしてくれた。
そうして空いたスペースに望むものが入っきた。
勇気と引き換えに、望んだモノを受け取ったのです。
勇気の価値
慣れ親しんだコンフォートゾーンから一歩外に踏み出すのは、いつだって、誰だって怖い。その怖い気持ちを乗り越えて出せた勇気だからこそ、そこに価値と引力が生まれるのです。この引力、凄いですよ。
もしも今、何かに悩んでいる人がこの記事を読んでくれているのなら、、、
エゴでも妥協でもなく、自分や周りの人の幸せを願いながら、
えいっ!と、勇気玉放ってみてください。
予想以上のモノを受け取れますよ :)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?