わたし達はどの感情にスポットを当てるのか決められる▶️Start-upログ⑨
アラフォー、バツイチ、頼りないドイツ語のままベルリン在住11年目。
服飾/舞台衣装デザイナー。コロナの都市封鎖により全劇場閉鎖=全仕事が吹っ飛んだことを機に、立ち止まり改めて仕事と向き合うことに。そこでの気付きを元に方向性をまるっと変え、一念発起で新事業を立ち上げる!と、いう。このブログは、そんな彼女の新たなる挑戦ドキュメンタリーである。
新事業営業に向けて新しい名刺と付随のステッカーを作っていたが、
デザインが迷宮入りし、一旦保留を決めた。
この企画に関しては、まだ仲間/同僚がいないため、意気消沈した自分を持ち上げるのは自分しかいない。。
つまずく度に顔を覗かせてくる不安と孤独感。
と、感情的になっていたその時、新しいアイデアが降りてきた。一般常識では、バカにされそうなアイデアだが、思い切って採用してみることに。
そして、、、
本日、記念すべき新たな仲間第1号(新しいアイデア)と顔合わせを果たした。
新しいアイデアとは、先方と一緒に2枚ポラロイド写真を撮り、一枚は先方へわたしの連絡先と一緒に渡し、もう一枚はわたしが保管する。作戦だ。随分前に顔写真入りの名刺があったが、それと同じ原理である。
このアイデアの根源には理由がある。
わたしは、人の名前を覚えることが得意ではない。むしろ苦手。一度しか自己紹介していない人ならなおさらで、聞き慣れていない名前だと聞いた5秒後には忘れている始末。ポラロイド写真を付けて情報交換すれば、相手の記憶に残る確率は上がりそうだし、何よりこれからいろんな人たちと顔を合わせる自分の情報整理にもなる。何より写真好きなわたしが楽しい!
以前のわたしなら、常識外れなこのアイデアを採用することはなかったと思う。では、なぜ今回やってみようと思ったのか。
理由は、ひとつ。
楽しそうだから!
想像しただけで、先ず自分がワクワクする。そこが採用理由。
以前のわたしは、常識を外れることを嫌がっていた。周りにバカにされるのが怖かったから。でも、3年前に当時大切だった多くのものを一度に失い、強制的に自分の中のヘドロを掻き出す機会が訪れ、途方にくれるような更地を彷徨ってから随分と考え方が変わった。
何かを始める時、誰かを自分のアイデアに巻き込みたい時、それを通して自分がどう感じるか。をまず最初に考えるようになったのである。
自分の心がワクワクすること、嬉しいこと、幸せに感じることを誰かとシェアしたい。プライベートではそうでも、ビジネスになると思考回路が違いすぎて、ここがなかなか一致しなかった。優しさを逆手に取られて、望んでもいない便利屋のような立ち位置も多く経験してきた。
”常識的”が退屈に感じるなら、そこから出てみよう。先ずは、試してみよう。どう転んでも進んだ先の景色は、今見えているものとは違っているだろう。この世界は自由なはず。
そんな風に考えられるようになると、【可能性は無限大】という言葉が、ようやく腑に落ちた。ワクワクするお陰で、いつの間にか見えない未来に対する不安に与えられるスペースが小さくなっている。
もちろん不安がなくなった訳ではない。これからもことあるごとに顔を覗かせてくるだろう。でも、自分の中の楽しい、嬉しいという感情にスポットを当てる度、不安が影をひそめていく。だって結局は、まだどれも起こっていないのだから。
そんなこんなで、
あんなに不安に覆い尽くされビクビクしていた華奢な心は、ワクワクのお陰でいつの間にか以前よりもたくましくなっていると感じる今日この頃である。ワクワクの力がどれ程のものか。自分を通しての人体実験にもワクワクする。
話は戻るが、
このアイデアが、凶と出るか吉と出るか。
またここでご報告します!
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