吉野くんが心中に付き合う話(後編)
眼前に真っ暗な闇が飛び込んでくる。
さっきまで身体を預けていた橋はもう足から離れて、オレと彼女は手をつないだまま、ついでにロープで身体を繋がれたまま、橋から飛び降りた。
命令されたからかな。さっきまでの恐怖心みたいなのが無くなっていた。手をつないだ彼女の身体がまるで降下の障害のようにやけに重く感じる。橋の下が果たして水なのか地面なのか森なのかもわからないけど、なんでもいいな。
流石に痛いだろうから、すぐに目を閉じる。痛みを感じるのができるだけ一瞬であればと思った瞬間、ふいにガ