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【能登のnoteと】1月4〜6日 能登半島
1月4日 能登半島準備
明日から能登半島へ、早朝の出発。
交通手段や経路、時間配分を何度も確認。
人よりもできない分、人よりも準備を怠らない。
僕は能登で震災がおきる数日前まで能登半島の
和倉温泉に滞在していた。
数日前まで観光地として賑わいを見せていた温泉街が、数日後には被災地と呼ばれていた。
あの旅館の湯守さんはまだ温泉を快適な温度にするために勤しまれているだろうか、あの煙草臭い立ち呑み屋のマスターはまだお店に立たれているだろうか。
約1年ぶりに訪れる能登半島。
明日は早朝から出発の予定、朝5時前に起きる予定だったが緊張感からか睡眠の波に上手く乗れず。
それでも飛行機に乗れないよりはマシなので、眠りにつくことを、夢みることを諦めて一睡もせずに本を読んだり映画を観て夜を明かす。
ビューティフルドリーマー。
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1月5日 能登1日目
早朝5時10分、博士のご自宅へ。
入念に準備をしたので時間配分、移動経路は完璧
YouTubeの撮影をしながら能登半島へ向かう。
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満員の電車は避けて新宿からの高速バスで羽田空港へ。
バス車内で博士に、「落としちゃうから持ってて」と水中ウォークマン(イヤホン)をお預かりする。
「誰に預けてるんですか、僕もなくしますよ」と言いながら首にかける。
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チェックインを済ませ、機内搭乗。
8時55分フライト。
飛行機が飛び立つタイミングで博士に「水中ウォークマン」貸してと言われ首元に手を当てるが、ない。
カバンの中にしまったのかもと中身をひっくり返すが、ない。
きっと荷物を預けてゲートを通るタイミングで上着を脱いだ時だ。案の定だ。あんなに前もって事前確認、予約の手筈を整えて完璧だと思っていたのに気が抜けていた。
我ながら自分のポンコツぶり、迂闊ぶりに嫌気がさす。自分の荷物、思考だけで手一杯なのに人の荷物を預かってる場合ではなかった。
ぴったり1時間、9時55分「能登さとやま空港」に到着、一面の銀世界。
受付でイヤホンの落とし物があれば連絡してくださいと伝え、レンタカーの手続き。
カーナビで目的地を「海浜あみだ湯」に設定して雪道を進んでいく。
僕の地元、沖縄県宮古島では雪が降らないので雪を見るだけで高揚する。
が、雪が降らない分雪道の運転も慣れていないので慎重に。
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1時間ほど運転し、珠洲市へ突入、街並みに息を呑む。
目を背けたくなる光景から目を逸らさずにじっと見つめる。
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うみのみえるせんとう【海浜あみだ湯】に到着。
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この銭湯に滞在して映画を撮影されている青柳拓監督と数ヶ月ぶりにお会いする。
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銭湯の内部やボイラー室を案内していただく。
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博士とあみだ湯さんに入浴。
潮風に揺れる湯煙を見上げながら干渉に浸る、
湯に浸かる。
お風呂から上がり、青柳さんに珠洲を案内していただく。
瓦礫の山や倒壊した家々を青柳監督に解説していただきながら歩いて散策。
※この模様は近日中に虎人舎のYouTubeにて公開予定です。
あみだ湯の方々にご挨拶を済ませ、青柳監督とも解散。
本日の宿へと車を走らせる、流石に疲れが出てきた。
道中も通行が難しい道が続く。
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20時半ごろお宿に到着。
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本来よりも時間を早めて、能登から
【水道橋博士のオールナイトイッポン #013 】
生配信。
今回能登に足を運べたのもこの番組のスポンサーになってくださっているフレッドさん、鮨フレーバー侍のけいこさんのご支援があったから。
いつもありがとうございます。
毎週博士と交代制で本を紹介しあう【今週のイッポン】のコーナーでは、鮨フレーバー侍のけいこさんから推薦いただいた「トイレが大変!」をご紹介。
被災された方の実際の体験談や予測される事態を考え、事前に地震に備えるために読んでおきたい、読まなければならない地震の多いこの国に生きる我々にとって必携の一冊。
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配信を終え、今日の振り返りと明日の予定を今一度確認しながら広々とした大浴場で1人湯に浸かる。
流石に博士もお疲れのようで2人で倒れ込むように床についた。
1月6日 能登2日目
7時40分ごろ起床、博士と朝風呂へ。
10時ごろ旅館を後にして、和倉温泉へと向かう。
震災がおきる数日前まで滞在していた和倉温泉。
その街並みは、、、軒並み休業・閉業中。
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僕が宿泊していた旅館も現在は休業中。
たまたま空いていた魚料理屋「あぐら」さんへ。
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名物の穴子天丼をいただきながら、女将さんにお話を伺う。
中には復興まで10年以上かかる宿泊施設もあるとのことで、震災が残した傷跡の深さを思い知る。
お店を出てすぐそばの【総湯】へ。
僕も滞在中はほぼ毎日通っていた。
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震災の影響で約4ヶ月ほど休業していたそうだが、それでも街の人達の憩いの場として早めに営業を再開し温めてきた銭湯。
本日2度目の入浴、塩分濃度高めのお湯が身に染みる。
お風呂から上がり、空港を目指して車を走らせる。
出発時刻の90分前に空港到着。
博士の水中ウォークマンが無事に見つかったとのこと、よかった。
15時40分能登→羽田空港行きの飛行機で能登半島を後にする。
今回は年始ということもあり、ボランティアの募集が一時停止していたが、次回訪れる際は瓦礫の撤去や清掃などボランティアに参加すると誓う。
16時45分羽田空港到着。
睡魔と豪雨に襲われながらも阿佐ケ谷駅に到着。
帰り際、湯の魅力には抗えず天徳泉さんへ。
本日3度目の入浴。
浴槽の中で今回の能登の方々からお聞きした話を思い出す。
震災の影響で断水が続いている中、温かいお風呂に浸かれた時は幸せだったと話していた売店のおばさま。
毎日銭湯に通えている今の自分の贅沢さを噛み締める。
思い詰めたときも、1人で悩んでいるときも、銭湯に行けば誰と話すことはなくとも、喋ったことはないけれど顔見知りのお客さんや、常連のお客さんがいて同じ湯に浸かっている。
そこには無言のコミュニケーションが存在している。
そこには無限のコミュニティが存在している。
思いっきりため息をついても湯に浸かった時に出る声だと思われるし、だれかが湯に浸かった時の「あーー」という声でかき消される。
こんこんとお湯が沸き続けているのでたとえ泣いていたとしても誰にもバレない。
昨夜【水道橋博士のオールナイトイッポン】で紹介した「トイレが大変!」の内容を思い出しながら、お風呂もまた欠かせないものだと思った。