BTS➄ 英国紙が、10月のオンライン・ライブをどう伝えたか(その1)
数日前からドキドキが止まらなかった 2021/10/24のオンラインコンサートは、私にとっては初めてづくしでした。初めての「BTS」のコンサート、初めての「オンライン」コンサート、初めての「サウンドチェック(このちょっとしたファンサービス、たまりませんな)、初めての「パソコンからTVにつなげて4Kで視聴」・・。ありがとう、BTS。そしていろんな情報をネットでくれたARMYの皆さま。皆さんのおかげで、キレイな画像で、最後まで無事に視聴できました!
さて、この歴史的なイベントを、海外メディアがどう報道しているか気になるところなので、今回は英国の The Guardian という大手新聞の記事から抜粋してご紹介します。
the tenacity, talent and passion
不屈の精神、才能、そして情熱
いきなりですが、この記事の一番最後に出てくる言葉です。
To watch BTS perform – online, or offline – is to understand the tenacity, talent and passion that has fuelled them to these heights.
オンラインでもオフラインでも、BTSのパフォーマンスを見れば、彼らを高みに押し上げた不屈の精神、才能、そして情熱が理解できる。
・・これを書いた記者 Katie Hawthorneさん、絶対 ARMY やん。決まり(it's official)です。
というわけで、皆さん安心して続きを読んでください。隠しきれない BTS 愛にあふれているレビュー記事です。
their charisma and confidence as a group
グループとしての、彼らのカリスマ性と自信
BTS は、個々のメンバーの強みが合わさって、グループとして素晴らしい・・と述べる中で、Katie Hawthorneさん、それぞれの強みを端的に美しく表現しています:
RM’s cool authority, RMのクールな威厳
Jin’s silvery vibrato, Jinの銀鈴を鳴らすようなビブラート
Suga’s fierce intensity, Sugaの熱い激しさ
j-hope’s colourful expressionism, J-Hopeの豊かな表現力
Jimin’s tender strength, Jiminの優しい力強さ
V’s dusky baritone and Vのくすんだバリトンボイス
Jungkook’s athletic adlibs Jungkookのアスレチックなアドリブ
音楽用語に疎くてごめんなさい。「アスレチックなアドリブってなんのこっちゃ」なのでそのままカタカナにしちゃいましたが、それはともかく、ほんとに、まあ、よくこれだけ、かぶらない個性が集まったものだと感心します。私に毎日大量の BTS songsを聞かされてきた夫は、こう言いました。「BTS に飽きないのは、これだけバラバラの個性が集まってるから、いろんなタイプの曲を作れるからやろな」・・おお、私の知らないうちに ARMY に入隊していたとは!(本人は絶対認めないだろうけど)。
It makes me lonely.
それは私を寂しい思いにさせた。
これは、公演中の J-Hope の言葉の英訳で、「make + 人 + 形容詞」で「人を~にさせる」という使役動詞を使った文です。記事にはこうありました:
J-hope gestures at the stadium’s 69,000 empty seats. “It makes me lonely,” he admits.
J-hopeはスタジアムの6万9千の空席のほうに手を向けて、「これを見ると、寂しくなる」と認めた。
観客がいない中でのスタジアム公演って、きっとやりにくかったでしょうね。あれだけ観客の目を意識したパフォーマンスをする彼らにとって、あんなだだっぴろいところで7名だけってのは、寂しかっただろうなあ。音響も、ホールやスタジオと違って歌いにくかっただろうなあ。
やっぱり、オフラインで見たい・・そのためには私、もっと体力つけます!腹筋も今日からやります!
with regal acceptance
威厳をもって受け入れて
V が負傷したので椅子に座って公演する‥と聞いたときは、いやもう休演してええんちゃうん!と思ったのと同時に、そこまで重症じゃないってことかな・・とちょっとホッとしました。ただやっぱり、ほとんど動かずちょっと表情の暗いVをみるのは悲しかった。
しかし、この記事では Katie Hawthorneさん、こんな風に表現しています。
... after a small rehearsal injury,
V sings with regal acceptance from an armchair.
リハーサルで少しケガをしたので
Vは肘掛椅子から、威厳をもって (現状を)受け入れた様子で歌った。
regal は「legal(法的な)」とは違う単語で、「王のような、威厳のある、堂々とした」という意味の形容詞。with acceptance で「肯定的に受け入れて」という意味なので、これを組み合わせています。
確かに、椅子に座ったテテはゴージャスでした。ON のPVのときのような首から胸にかけてのボディペインティングが彼の無国籍感にぴったりで、座っている姿は picturesque(絵画のよう)でさえありましたね。
一方で、おちゃめな姿を見せてくれたのが、WWH(World Wide Handsome)の Jin!アンコールではリボン姿で登場した彼の、サービス精神の詰まった写真で、今日はおしまい。
次回は、曲についてKatie Hawthorneさんがどう記事にまとめているかご紹介しますね。