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BTSの英語歌詞が刺さったので、深堀りしてみた①

BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE - SEOUL』をオンライン視聴した感動がまだ体中を駆け巡っている状態で、とりあえず今のうちに何か書きたい!・・ということで、今回のセットリストの中から、大好きな英語の歌詞を取り上げて、解説してみたいと思います。

So What

Somebody call me right one
 僕のことを 変だって言う人もいれば、
Somebody call me wrong
 間違っていると言う人もいる

call はここでは「呼ぶ、みなす」。call + 人 + C で「人をCと呼ぶ、見なす」という意味なのですが、続くright one の和訳が実はちょっとやっかい。2行目の wrongと対比させれば「正しい」と訳してもいいのですが、単なる right ではなく、わざわざ right one となっているところからすると、スラングの「変人、まぬけ、バカ (=foolish, stupid, silly)」と訳すほうがよさそうです。

So what
 それがどうした
Let go
 放っておけ

So what?は決まり文句で「だから何?何だっていうの?」。意見を押し付けてくる人に対して、関係ないだろ、問題ないだろ、と相手をなじる、詰め寄るニュアンスです。

 Let golet go of ~で「~を 手放す、解き放つ、自由にする」。letは「(自由に)~させる」、goは「進む、出る」で、of 以下は言わなくてもわかるので省略しています。Let's go とも違うし、アナ雪の「レリゴー」で有名になった「Let it go」とも違って、間に it は不要です。

ライブでこの曲を歌うときの彼らは、いつも解き放たれた鳥のようで、空に羽ばたいていきそう!そんなキラッキラしたまぶしさを感じます。

つい他人と比べて勝手に落ち込んでしまう自分にうんざりしたとき、この歌詞がほんとに刺さるんですよね~。。

Let go という日本語歌詞の曲もありますが、あちらは、愛する人への思い・未練を「手放す、解き放つ」という意味ですね。この曲も、歌詞・曲・ダンスと、三拍子そろって最高です。

We are Bulletproof : the Eternal

We were only seven
 僕たちは7人だけだった。
But we have you all now
 だけど今の僕たちには、君たちみんながいる。

We are, we are together, bulletproof
 一緒なら僕たちは強くいられる。
We are, we are forever, bulletproof
 僕たちは永遠に強くいられる。

Yeah, we are not seven, with you
 そうさ、僕たちは7人なんかじゃない、君がいるから。

曲の冒頭では「we were only seven」と過去形なのに対し、曲の最後は「we are not seven, with you」と現在形。しかも「only seven」を「 not seven」と変化させるところなんて、ほんとにニクイ歌詞です。

最後の with you も「あなたと一緒に」と訳すよりも「あなたがいるので」と「理由」を表す前置詞として訳したほうがしっくりきます。

bulletproof の「-proof」は「防ぐ、耐える」という意味で、waterproof なら「耐水性(がある)」、soundproof なら「防音性(がある)」。bulletは銃弾なので「銃弾を防ぐ=防弾」ですが、ここでは本当の意味での防弾ではなく「強い、負けない」というような意味でしょう。

こちらもシンプルな英語が刺さります。デビュー当時、防弾少年団というグループ名が恥ずかしかったという彼らが、この曲を歌うときの表情の穏やかさ、暖かさ、そして少しのせつなさ。So What とは違う形で、自らに言い聞かせているようなメッセージソングです。

BTS の歌詞のほとんどは韓国語で、英語はほんの一握りなのに、その一握りの英語のメッセージ性の高さがスゴイ。韓国語ができたら、もっともっと刺さるんだろうなあ~、いいなあ!

ほんとはあと2曲ぐらい紹介したかったんですが、長くなったので、一旦おしまい。グラミー賞あたりに、また第2弾を書きたいと思います。


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