古井フラ
詩の講座を年4回、ひびうたさんで開催しています。 次回は 最終回(1月26日)となります。 今回はじめてという方も、ぜひお気軽にご参加ください。 詩の提出なし、聴講のみでも大丈夫です。 少人数のくつろいだ雰囲気で、お話しできたらと思っています。 これまでの3回の講座も「庭づくり」のお話しと、詩の合評を通して、なごやかでありながら刺激的な講座となりました。 詩の講座 『庭をつくる』 ○講師:古井フラ ○開講日時:(全4回/年) 第1回|2024年4月28日(日) 午前
今年の4月、生成AI(ChatGPT)にはじめて触れました。 その後、6月、7月と、AIの初心者向けの資格をふたつとりました。資格まで取ろうと思い立ったのは、良くも悪くもすごいことが起きていると感じたからです。AIの全体像を知りたいと強く思いました。 学んだことで、以前までなんとなく抱いていたAIへの過剰なおそれは、輪郭がある程度見えたことによって、薄れた気はします。 しかし同時に、別の形でのおそれは、より大きくなったというのが正直なところです。AIの強大な力と進化の早さ
俳句・短歌・詩の同人誌、『浮遊』の装画を描かせていただきました。 鉛筆画です。 題字の素敵な書は、恵月様。 書と鉛筆画が合うという、新たな発見がありました。 テーマに沿った詩も二編、寄稿しています。 『浮遊』について 『浮遊』は、愛媛県松山市在住メンバーを中心に発足された、俳句・短歌・詩の同人誌です。松山市は俳人・歌人である正岡子規生誕の地でもあり、古くから俳句や短歌が盛んなようです。 愛媛には学生時代、大江健三郎の生家へ行ったことがあります。その時の道中、海や空が
歌人で精神科医でもある、土岐友浩さんの第三歌集『ナムタル』の装画を描かせていただきました。 2023年9月、私家版として刊行。 * 土岐さんとのご縁は3年ほど前からになります。 こちらも歌人で医師でもある、満島せしんさんの歌集『感情という名前の、』の装画・装丁をさせてもらった際、栞文でご一緒させてもらったのが最初です。そして昨年の秋、文学フリマ大阪でわたしの 詩画集『変身物語』を土岐さんが読んでくださり、そこから装画のご依頼をいただきました。 そのご依頼いただいたメール
詩集を、8月に発行しました。 この詩集がどんなものか説明しようとすると、なんともいいようのない気持ちになります。 「喪失・死についての詩集です」といえば、多くの人は目を伏せるか、沈黙するかといった反応になります。日常会話の延長線上では、それは自然な反応でしょう。 こちらもそれ以上なにをいっていいのか分からなくなり、申し訳ない気持ちになります。実のところ、ぜひ読んでくださいとも言い難い。もしかしたら重たい気持ちになったり、しんどくなったりする方もおられるかもしれない。だからす
新たにプロフィール画を鉛筆で描きました 。 自分の住んでいる土地を代表する生き物の邂逅図。 鹿 (奈良県) × 金魚 (大和郡山市)
紙の本のよさは、人生をともにできるということ。 つくづくとそう思える、素晴らしい一冊をご紹介したいと思います。 * 遠く降る雨の匂いと思うほど静かにそろう前髪がある 木をはなれ地につくまでの数秒の祈りの坂をぼくは下りぬ 窪田政男 歌集『汀の時』 月光文庫(2017) どの頁をひらいてもよい。驚くほど美しい引力を持つ歌を目にすることになる。短歌について難しいことは分からなくともよい。瞬く間に言葉の放つ世界に浸ることになる。 読み終えてふとわれに返ると、あたり一面が
ライフワークとして素描画を描き始めて、今年でちようど10年になりました。 素描画を描くことの魅力とはなんでしょうか。 ひと言でいえば、「失敗が許されている」ということではないかと思っています。 もちろん、どこでも手軽に描ける楽しさや、画力・観察力が向上するなど、その魅力というのは多々ありますが、自分がこの10年をふり返ってみていちばん大きな点は、その「失敗が許されている」ことだと思うのです。 違う言い方をすれば、失敗や成功という「評価」という軸から離れている、というこ
GIFアニメを、今年の春につくりました。 自作の詩画集、『変身物語』の告知・宣伝用です。 画像編集ソフトPhotoshopに、簡易アニメをつくる機能があることを知り、軽い気持ちで挑戦したのでした。その時の経緯を少し書こうと思います。 やってみると想像以上に大変・・・。 アニメーションにおいては、わずか0.1秒という単位がいかに大きいのかを実感しました。コマ送りを0.02秒単位で微調整・確認しながら、最終的に0.14秒と0.2秒の混在となりました。 また、GIFの特性は容量の
鉛筆画展 [ 変身物語 ] 古井フラ ‐ 詩画集『変身物語』原画展 ‐ ・展示期間:2022年 12月1日(木)- 26日(月) OPEN 12:00-20:00(火・水曜 定休) ・場所:午睡書架 京都府京都市左京区吉田神楽岡町153-9 WEB: gosuishoka.blogspot.com Twitter:https://twitter.com/gosuishoka ※諸事情でOPEN日時が変動することがあります。事
創作活動を続けていると、同じように創作をされている方とたくさん知り合うようになります。そのなかでも特に、創作をはじめたばかりの方の話は興味深いものです。 ある学生の方は、短歌を最近はじめて、ずっといびつだと感じていた自分のからだの愛おしさに少しだけ気づけた、と言っていました。 子育てが一段落したというある方は、小説の創作をはじめてから、瞬く間にすぎ去る日常のすき間に、自分の感情がこれほどたくさん落ちていることに驚いた、と言っていました。 ある会社員の方は、詩を書きは
古井フラとして創作活動をはじめて、5年が経ちました。 出会った方々、ありがとうございます。 これからも、よろしくお願いします。 ー ※5周年記念として、創作についての文章を書いたフリーペーパーを作成中です。もし見かけましたら、手に取っていただけると嬉しいです。
線で描くことに惹かれます。 わたしにとって線は、特別に魅力的なものです。 対象を写しとる線。 空想を紡ぎだす線。 それぞれ違いはあれど、どちらにも興味が尽きません。 いったい線で描くとはどういうことなのか、あらためて思いつくまま、書いてみました。 * なぜ線の色は黒なのか、疑問に思ったことがあります。もちろんカラフルな線というのもあるわけですが、ぱっと思い浮かぶのは無彩色の黒です。当たり前といえば言われれば当たり前ですが、なにかひっかかるものがありました。 あると
前回は「詩はどのようにしてできるのか」について書きました。 今回は絵について。 * これらの絵の経緯を書いてみます。 ずいぶん昔に描いた絵で、忘れていたことも多かったのですが、展示に来られた方々と話したおかげで、色々思い出すことができました。 ①人の動きの型 ②神話『変身物語』のイメージ ③生成する線 ①人の動きの型 かつてわたしは画家・美術批評家の宇佐美圭司氏の作品に興味を持っていました。氏はワッツ暴動の写真から抜き出した4つの人型(身振り)を元にした宇宙観シリーズ
先日、何人かの方に詩について話をさせていただく機会がありました。 詩がどのようにできるのか、という創作の過程を興味深く聴いてくださったので、あらためてここに書くことにします。 詩はひとつひとつ、できあがる過程はそれぞれまったく異なりますので、あくまでもここに紹介したものは一例にすぎませんが、読んでいただいて、詩に興味を持っていただければ幸いです。 * かかとのかたちは美しい。 ふくらはぎの筋肉からアキレス腱へ伸び、そしてかかとに到達する一連の流れ。そのかたちはまるで水滴
古井フラ 詩画集『変身物語』 ‐ 原画と詩の展示 ‐ ・第二十一回 葉ねのかべ ・展示期間:2022年 4月12日 - 8月中旬 ・場 所:葉ね文庫 大阪府大阪市北区中崎西1-6-36サクラビル1F ・営業日:火:15時~21時30分 木:19時~21時30分 土:11時~21時30分 ※営業時間と曜日が変則的ですのでご注意ください。 行く前にSNSでのご確認をおすすめします。 葉ね文庫 Twitter https://twitter.com/t