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DevOpsCenterをトラブルシューティング

1. 開発環境でのカスタムラベル削除時の問題と対処法

a. 事象の概要

昇格プロセスの間に、開発環境で不要になったカスタムラベルを削除すると、予期せぬ問題が発生することがあります。具体的には、開発環境で削除したカスタムラベルがPull Request(PR)に反映され、これを次のステージに昇格させる際に「destructive change」として扱われます。しかし、次のステージの環境にそのカスタムラベルが存在しない場合、削除を試みても「カスタム表示ラベルXXXが存在しません」というエラーメッセージが表示され、プロセスが中断します。

b. 対処法

この問題を解決するための一つの方法は、開発環境から次の環境へと昇格する前に、「ダミーのカスタム表示ラベル」を追加することです。このダミーラベルは、削除される予定のラベルと同じAPI名を持つ必要があります。このダミーラベルを追加することで、次の環境でdestructive changeを実行した際に、正常に削除処理が行われ、エラーを回避できます。

2. ワークアイテムにリリースできないメタデータ(コンポーネント)を含めた場合の問題と対処法

a. 事象の概要

開発プロセス中、しばしば不要またはリリース不可能なメタデータがプロジェクトに含まれることがあります。これには、例えばオブジェクトのXMLファイルにpluralLabelが含まれていない場合や、特定のプロファイル設定などが挙げられます。これらのメタデータは、昇格プロセス中に問題を引き起こす可能性があります。

b. 対処法

このような問題を解決するための一つの効果的な方法は、.forceignoreファイルをプロジェクトフォルダの直下に作成し、問題のあるメタデータのパスを追記することです。.forceignoreファイルにメタデータを記述することで、特定のメタデータがソース管理やビルドプロセスから除外され、不要なエラーを防ぐことができます。

.forceignoreの書き方: .forceignoreファイルには、リリースから除外したいメタデータのファイルパスまたはディレクトリパスを記入します。正確な記述方法については、セールスフォースのオフィシャルサイトやドキュメントで詳細なガイドラインを確認してください。
https://help.salesforce.com/s/articleView?id=sf.devops_center_setup_forceignore.htm&type=5


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