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ワクワクを頂戴。
休日の朝、洗濯を干していると、ラジオの人がへんなことを言っていた。
シティポップを紹介する番組で、リスナーがおすすめするシティポップの曲を紹介するコーナーです。
そして一曲終わった後に、パーソナリティが言いました。
「この曲は僕にはシティポップじゃないんですよね。」
けんか売ってる〜〜と思った。
このリスナーからのお便りと選曲からは、この番組とパーソナリティを敬い愛する人なんだろうなというのが強く伝わってきた。番組への愛が丁寧に伝えられたあと、この曲が流れた。懐かしさを感じるおしゃれな曲。
私も、さあ聴こうじゃないか!という気持ちで楽しく聴いていたのです。
その後に、くぎを刺すようなひとこと。
じゃあ流すなよ、と思った。
でも、その後の言葉に、私は、豆腐のマットレスに投げ倒されたような気持ちになった。う〜ん、ミントの花束で殴られたような。。。優しい衝撃という意味ですよ。
「僕にとって、この曲はシティポップじゃないんです。
なぜなら、僕はシティポップとは、アメリカの恩恵を受けている音楽と理解しています。この曲は、そうではない。なぜならこのアーティストは、、、(忘れた、忘れるな)」
すごいなと思った。自分を好きでいてくれる人を否定してしまったのに、ちゃんと自分の話で、聞いている人みんなを納得させるのです。自分の感覚や、ひらめきではなく、自分の軸となっていること、知識や意見をはっきりと伝えるのです。アーティストの背景や、育った環境、経歴についてよく知っていて、その上で自分の意見で話していました。もしかしたら事前に調べていたのかもしれないけど、、、いや、そうであるならば、わざわざこの曲を紹介して、「違う」というなんて。
それでも「残念な気持ちにさせない」というリスナーへの信頼と、自分への自信、そして誠実な人で、素敵な人だなと思った。きっと、そのお便りを送った人は、こんなに真剣に答えてくれたことを喜んだでしょう。いい曲ですね、と流すことや、お便りを避けることはできたのに、わざわざ紹介してくれた。もっと好きになるんじゃないかな。
これを表現するようなことわざがあるはずです。。。マイナスなことを何倍にも増やして高得点にしてしまう。ちょっと忘れましたけど。
私ラジオが好きなんです。youtubeはすぐコメントを見てしまうから。自分と共感する人や、人の意見を探してしまう。でもラジオは違うんです。もしかしたら世界じゅうで自分しか聞いてないんじゃないか。という気持ちになっちゃったり。笑
というわけでこの日からこの人、わたしの尊敬する人になった。毎週土曜11:00-11:25。私にワクワクを頂戴。