サンドバッグ運込記。(3)
もう少し高く吊りたいところだったが、いざやろうとなった段階で重心が高くなりすぎることに気が付いた。
横転する心配がなければ撓りはある程度許容できるのかもしれないが(このスタンドの素材の素性が不明な以上は比較はできないと承知してはいるもののパワーリフティングの練習や大会の映像などでバーベルのシャフトがグネグネ撓っている光景は比較的よく目にする)、万が一にも運の悪い状況で倒れるとか、撓りのその先へ行ってしまって、つまり折れて破損した場合命にも関わるので床から浮かせることは断念し、床に置いた状態から滑車とワイヤーロープで引っ張って、できるだけ傾かないように、また、叩いても倒れないように支えるだけの状態で留めることとした。こうすると床に掛かっている荷重が一番重いようでスタンドは撓ってすらいないし、強く叩いても床とスタンドに衝撃が分散されるであろうからサンドバッグとスタンドが一体となった構造物が倒れるという心配はほぼなくなったのではないだろうか。ただし、今回購入したのは150cmのバッグなので、この立て方だと高さがやや不足する。何度も言及しているように私は背が低いため、思いきり力を込めたパンチというのは肩の位置と同等かそれより下を狙うことになるということで急務というほどストレスを感じないが、できれば180cmのバッグがあるとベターなように思う。
しかも、滑車を有効利用してラットプルダウンなどのプル系マシンとしても使えるようになった。今回用意できた滑車は耐荷重が25kgfまでということなので本気で筋肉を付けるための高い負荷は望めないかもしれないが、第一にサンドバッグを立てることと寝かせることが一人でもできるようになった点について、第二に利用範囲が広がったという点について素直に便利なのではないだろうか。ただ、設計外の使用なので自己責任というのが常に付き纏うことになる。真似をするなら以下略……。
つづく?