弱肉強食の話。
今朝、note の記事データやらを Twitter やマストドンやはてブロに連携しているプログラムを見たところ、どうやら動いておらず。プログラムから吐いているログを見ると、エラーになっていました。
401 Unauthorized
つまり認証エラー。多分、というか高い確率できっと Twitter の API でエラーになっているんだろうなぁと思って確認しましたら、案の定ビンゴでした。
さて、どうしようかな。
Twitter の 連携処理の部分で発生した例外は握り潰して、後続の処理を動かしてもよかったんですけど、せっかくなので復旧を試みてみました。
ネットに転がっている情報を見ると、Developer Portal で SUSPENDED 状態になってやしないかとのこと。
早速確認してみると、まさにその通り。
ネットの情報によると、どうやらこのアプリで使っているAPIをダウングレードすれば復旧することがあるらしいのです。
ということでやってみました。
まずは、Developer Portal の左側にあるメニューの「Products」から該当のAPIを選択。
すると。
あったあった。
ということで「Downgrade」してみます。
というか、そもそもアップグレードしたつもりは無いですけど、勝手にグレードが上がってしまっていたのかな、なんて思いながら待っていましたら、一瞬で画面が変わってこうなりました。
アプリのところを見てみると。
ああ、消えてる。
真っ赤になって「SUSPENDED」ってなってたのが消えてました。
どうやらこれで連携もできるかな?
お昼の空いた時間でプログラム再実行。
すると。
よしよし。
おお、出来てました出来てました。とりあえずプログラムは復旧して通常通り動いたみたいです。
調べてみると、APIのプランが新しくなったようですね。今更ですけど。告知はされてましたし、アカウントと紐づけているメールのほうにも「停止したよ」という内容のものは送られていたのを確認しました。今更。
せっかくなので確認してみます。
まずは昔のやつ。
そしてこちらが新しいほう。
なるほど。たしかに違う。
新しいプランに移行してなかったので、一旦 API 利用は保留の状態にされてて、そこから「Free」(無料)にするには「ダウングレード」っていうことなんですかね。よく分かんないですけど。
ひとまず仕組みは分かりました。
まあ仕組みというか動かなくなった背景というか。
しかし、何だろうなぁと思うわけです。
私なんかは趣味でやっているので全くと言っていいほど影響は無いわけなんですけど。これをサービスとして提供している人やビジネスで使っている人には、たまったもんじゃないんだろうなぁなんて思います。いきなり API 使えなくなって今まで当たり前に使えていたものがダメになるとかって。何と言いますか、いきなりハシゴを外されるような。
有料プランにすればOKというわけでもないようで、どうやらお金を払っても SUSPENDED が消えないケースもあるとか無いとか。この調子だと、また次いつか急に API が使えなくなるかも分かりませんね。突然「Freeプラン、全部辞めまーす」みたいな。
フットワーク軽く色々なことを挑戦したり、使えないのはバッサリ切り捨てる潔さとかそういうのは良い半面、それに右往左往させられると思うと、何だかなという感じです。
えっ、嫌なら使わなければいいじゃん?
正論ですよね。
正論ですけど、何だろう、少し考えてしまいます。
実際、それはあらゆるサービスに当てはまるのかもなと思うわけです。今こうして使っている note だっていつサービス内容や仕様がガラッと変わるかも分からないですし。
それに、勤め人の人ならおおよそ経験がある人が多数居ると思いますけど、組織の方針で、仕事のやり方やルールはガラッと変わることもあります。何なら人員整理という名のもとに、自分自身という人材が取って代わられることだってあり得るわけです。
もちろん、勤め人でなくたってフリーでやられている方も、事業主の方も、社会生活を営んでいくうえでは、そういった時代の流れとか社会の変化に対応していかなければならないでしょう。
結局のところ、急に、来るわけです。
どのような立場であっても。いきなり。
変化というものは。
それは、サービスの運営主体とか組織によって、それを「いつからやりますよ」だとか「代替手段はこれですよ」だとか、そういった「優しさ」があったり無かったりするという些細な違いがあるだけで、結局は、同じです。避けられない状況であると思うわけです。
消費者として、被雇用者として、受注者として、ユーザとしては、その「お上の決定」に従わない選択肢は、事実上、無いわけなのです。供給者が、雇用者が、発注者が、運営が、そう決めたら、弱い立場の人間はそれに従うしかありません。
文句を言う人も居るでしょう。何かしらアクションを起こして、現状を変える人も居るでしょう。他所に活動の拠点を移すことで、別の手段を講じて回避する人も居るかもしれません。そうできるなら素晴らしいですが、毎回そうできるはずもありません。大多数の人間が、嫌々ながらも、その決定に順ずるしかないわけです。
それこそ「嫌なら使わなければいいじゃん」ということ。圧倒的な力関係を無視することはできません。嫌だとしても、使わなくてはならない。そうやって社会に組み込まれているのです。
つまり、いつだって弱い立場で生きている。「お客様は神様」という言葉もありますけど、実際には違うような気がするんです。とても弱い立場なんじゃないかなと。
そしてそれは誰もがそう。あなたも私も。どこかでは強くて威張っていたとしても、別のどこかでは弱者として虐げられることもある。まぁ常に如何なる場所でもスーパーストロングな人も、何処かには居るかもしれないですけどね。ほとんどの人はそうではないと思うんです。強者に食い物にされる弱者であると。
そういう事実を改めて目の当たりにした出来事でしたとさ。おわり。