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看病と夜間バッチの話。

我が家では、子供たちが体調を崩して寝込んだりすると、私が看病を担当することが多いです。

と言っても、熱が出たら、飲み水を用意したり冷やしタオルを替えたり、咳や腹痛で苦しそうにしていたら、薬を飲ませて添い寝をしたりとか、出来ることはその程度ではありますが。

そして特に大変なのは夜中で。

我が家は普段、寝る時には、少し広い寝室に二段ベッドとダブルサイズのベッドが置いてあり、二段ベッドを子供二人が、妻がダブルベッドを使っています。私は、平日仕事をする部屋にセミダブルのベッドが置いてあるので、それで寝ています。

ですが、子供が体調が悪い時には、私が寝室のダブルベッド、妻が仕事部屋のセミダブル、というふうに逆転して寝ることになります。

子供が辛そうにしていたら、看病担当の私がすぐに対応できるようにするためです。

妻は、眠くなると活動停止モードになり、 または一度寝てしまうと朝までなかなか起きられないという完全睡眠モードになるので、夜中の看病は難しいのです。いや、悪口ではないです。生理現象なので仕方ありません。

その点、私は、変に神経質なところがあるので、何かしら物音と言いますか異変があるとすぐに目覚めてしまうので、夜中の看病もそこまで苦ではないです。

いえ、ちょっと嘘つきました。ごめんなさい。さすがに深い眠りを起こされるのは辛いですけど、まあ目が覚めたらすぐに動けるので、そこは私がやるしかないわけです。

それでふと思ったのが、いつからこんなふうになったのだろうな、と。

私の今の生活は、夜は遅くとも21時台には寝て、朝も4時くらいには起きるという、超がつくほどの朝型生活なのです。なので、この note の活動も、4時とか5時とか、そういうどうかしているような時間帯に、フォローさせていただいている方の記事をスキしたりコメントしたりすることがあります。変な時間帯でごめんなさい。ここで謝罪させてください。

こんなふうな超朝型生活になったのは、子供が生まれてからのように思います。

子供の寝る時間に合わせて寝るし、そして何より睡眠時間も6時間以上は確保したい。健康なんだか何だかよく分かりませんが、とにかく夜は早く寝て、朝も早く起きる。そんなふうな身体になっているのです。

しかし、それまでの私は、今とは真逆の夜型人間で。
さらに、超ショートスリーパーでした。

夜は2時か3時まで起きているのはザラで、そこから寝て、起きるのは5時とか6時とかでしたので、睡眠時間は3〜4時間とかでした。

思い返すと、学生時代(たしか高校時代)からそんな生活をしていました。当時好きだったラジオ番組が深夜3時まで放送していましたので、それを聴き終わってから寝ていたので、自然とそうなっていきました。

大学時代も、ラジオこそ聴かなくなっていましたが、不真面目な学生でしたので、朝まで飲んで遊んだりして、やっぱり深夜まで起きているような生活でした。

それが社会人になってから変わるかと言ったら、実はあまり変わらなくて。いやさすがに朝まで飲むとかは少なくなりましたし、真面目に仕事はしていたつもりですが、寝る時間はそこまで変わりませんでした。

と言うのも、私が新卒で勤め始めた会社というのがシステム開発会社で、その中でも「保守チーム」という位置付けの組織に所属していたんですね。

システム開発会社では、「これから新しいシステムを開発する」という仕事以外に、「今動いているシステムを改善したり、止まらないように管理する」という仕事もあるわけです。前者を新規開発、後者を保守開発とか保守運用なんて呼んだりもします。

私は当時、その後者の仕事をメインで行なっていまして、しかも、担当しているシステムの規模もそこそこ大きかったんですよね。そうすると、規模が大きいということは扱うデータ量も多くて、それを処理するために、深夜とか早朝に毎日自動でプログラムが動く仕組みがあるのです。

業界ではそれを「夜間バッチ」なんて呼んだりするのですが、毎晩、人がシステムを使わない時間帯でシコシコと自動でデータを集計したり加工したり、レポートを作ったりしてくれるんですね。

何故そのような仕組みがあるのかと言うと、昼間の時間帯でそれをしてしまうと、システムの処理が重くなってしまって使い物にならなくなったり、単純に大量データを捌くだけのコンピュータ性能が無かったり、そもそもリアルタイムでは使えなくてもいい機能だったりするので。そういうのを、まとめて深夜〜早朝にかけて、自動で何やかんややってくれているわけです。

で、この「夜間バッチ」ですが、それは人間が作ったプログラムですので、当然不具合も起きます。プログラムに異状が無くても、昼間に登録されたデータが何かしらおかしいことが原因で、それが夜間にバッチプログラム側で処理する際に異常な動きをして、初めてそれに気付くということもあります。

要するに、「夜間バッチ」でエラーが出るわけなんですが、そういう時に、そのシステムを保守している担当者の人に、まず連絡が行くのです。

実際には、会社の体制とかによって様々なパターンがあります。夜間帯だけ専門にシステムを監視する部署もあったりして、その人たちに連絡が行くというケースもあるでしょう。しかし、いざ夜中のバッチプログラムで変なエラーが出たけれども、どうやらその人たちでは何とかできません、となった場合には、やっぱり、そのシステムを専任で担当している人に連絡が来るわけです。

「夜中なんだから誰にも迷惑かからないし、のんびり対応すれば良いじゃん」というふうにも思えますが、実際にはそうも悠長には構えていられなくて。

業界あるあるかもしれないんですけど、夜間バッチって大体がギリギリの時間配分で作られているんですよね。この処理が終わったらその次、その次の処理が終わったらその次、で、翌日にユーザが使い始める時間帯の直前のギリギリまで処理していたりすると。だから、夜間に異状が発生したら、基本的にはもう即座に対応しないと大変なことになるわけです。

そういうわけで、当時の私もよく、この連絡を受けて対応するということがありました。当時は電話でしたが、私一人で担当していたわけではなく、チームで担当はしていました。

ですが、私が最初の連絡先、次が私の先輩、その次が直属の上長というふうに、何かあった時の連絡先の順番が決まってまして。私が最初に電話に出られないと、どんどんその上の偉い人に連絡が行くので、そこは新人として何としてでも最初のコールでキャッチしないといけないのです。

そんな生活をしていたら、やっぱり、夜に深く眠るということができなかったんですよね。何かあるとすぐに連絡が来ますから。すぐ起きちゃう。というか、あまり深くは眠れないわけです。

今では、会社も移って、担当するシステムも変わりましたし、夜間に連絡が来て対応するということもほとんど無くなりましたが、当時(上に書いたように高校時代から遡るともう何十年)からそういうおかしな生活リズムが身体の中に染み付いていて、だから有事の際にはガバッと起きてしまうのかもしれません。

ああ、なるほどなあ、そうか、昔から自分はそうだったんだなあと合点がいきました。

察しの良い方はお分かりかもしれませんが、実は、昨晩から娘の体調が悪くてですね、熱が出てしまって夜中起きてしまったので看病していました。夜間バッチで異状が発生して連絡が来たかのように、子供の泣き声で一瞬で起きられました。冷えピタとか水分補給とかしながら添い寝して、ようやく先ほど、娘も落ち着いて、再び眠りについてくれました。

というわけで、いつもとは違うこんな時間にこうして記事を書いているのでありました。

1時かあ、さすがにここから起きっぱなしは無理な気がするので、私も二度寝しようと思います。

それにしても、昔のような、深夜に寝て早朝に起きる、みたいな生活は、きっと今それをやったら体力的にも気力的にも持たないのだろうなあ。そんなことを思います。だってもう今の時点で既に眠いもの。ではおやすみなさい。おしまい。

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