流れるプールのような語りの渦
地元の居酒屋のマスターの話はまるでマジックリアリズムだ。空を飛んだりするエピソードはないけれど、物語の断片が錯綜して、めくるめく感覚を生み出す。あとから思い起こすと、まるで南米文学を読んだときのような気持ちにおそわれる。あれはなんだったんだろうと。(新潟県の花火大会を見に行きたい、日産車がいかに素晴らしかったか、マツダ車を二台所有する旧友が行方不明に、衆院選はどうなる、安倍元首相の暗殺、どんなに遅く寝ても早起きできる、男は赤ん坊を愛しづらいという研究、猫は嫌いだが毎夜布団に来