剣と魔法の物語
今日は久々にお休み、読書、ショッピング、昼寝(もったいない!)、アマプラっと、ゆっくり過ごしていました。
わたしはSF、ファンタジー、剣と魔法の物語などが好きです。
久々に剣と魔法の物語を読みかえしてみようと思い、選んだのがこちら。
「銀色のシャヌーン」ひかわ玲子著
伝説の英雄である剣士、銀色のシャヌーンと光の精霊の加護を持つ王女ファリナの冒険・恋愛ファンタジーです。ひかわさんはアーサー王物語が好きらしくて、その影響を受けつつ叙事詩のような物語となっています。
ひかわさんの文体はやわらかで荒んだ言葉遣いはなく、ゆっくりと物語の世界観へ入り込んでいける、そっと誘っていただいている感じがして、安心して読み進めていけるところが好きです。
綺麗な叙事詩のようなストーリーも好きなのですが、他にも好きなところがいくつかあって、
・嫉妬、ねたみの描写を登場人物たちの"セリフ"で体感させてくれる
・シャヌーンがファリナへ話したセリフたち
わたしはアーリンを愛したが、おそらく、それよりもアーリンに愛されたのだろう。だが、わたしは彼女を裏切った。彼女を信じなかった。その責めを、今もわたしは感じている。アーリン…!
このセリフ、滅茶苦茶切なくてもう…
それからこのセリフを聞いた直後のファリナの気持ち
人が人の気持ちを推し量るのはとても難しいことね
ひかわさんのこのような感情や心情など、つぶさな表現が好き。
剣と魔法の物語なのですが、この作品で最後、強大な敵を打ち破ったのは王女ファリナが灯した"小さな光"っというところがまた、とってもいいのです。
今、改めて読みかえしてみると当時夢中になって耽溺していたところで、意外と冷静だったり、いやいやこんなことないし!っと感じてしまう、変に穿ったと言いますか、厭らしい見方をしてしまう嫌な自分を見つけてしまったりと、自分のことを残念に思うところなどもあったりしましたが…。
なんだかんだで楽しく幸せなひとときを過ごしています(´-`).。oO