読書 | アインシュタインの旅行日記: 日本・パレスチナ・スペイン
少し前、エキナカの本屋さんで出会った一冊『アインシュタインの旅行日記: 日本・パレスチナ・スペイン』を読み終えました。
アインシュタイン博士といえば、相対性理論や「あっかんべー」、天才物理学者といったイメージが思い浮かびます。旅行日記なんて面白そうだし、彼がどんな人だったのか気になって読んでみました。
最初の部分は旅行日記ではなく、解説で構成されています。中盤から日記や備忘録、メモが出てきますが、これらは公にするつもりで書かれたものではないため、時折過激な表現があり、驚かされました。中にはがっかりする箇所もありましたが、時代背景を考えるとやむを得ないのかなとも思います。
特に印象に残ったのは、最初はあまり好意的でなかった日本に対する表現が、知識を深めるにつれて徐々に変わっていくところ。アインシュタイン博士に関わった日本の方々は本当に素晴らしい人物だったのでしょう。それを読んで、私自身のことではないのに誇らしく感じます。
不世出の天才であるアインシュタイン博士にも、決して褒められたものではない一面があったり、かと思えば愛情深い部分が感じられたり、さらには普通のおっちゃんだったんだなぁと思うような場面もあり、興味深い一冊でした。