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世界一美しい湖、アティトラン湖へ

【グアテマラ旅行記 vol.7】

本当に世界一美しいのか……はさておき少なくとも、山がちなグアテマラにおいてアティトラン湖は文字通り「オアシス」のような場所でした。

大地にぽっかり開いた穴のような湖。そこから生まれる風通しの良さが、取り囲む街に独特の空気を育んでいます。なんていうかヒッピーな感じ。

例えば日本でも、瀬戸内エリアって独特の爽やかな空気がありますよね(イメージ戦略のおかげもあるけど)。もし直島や小豆島に外国人旅行者が住み着いて、もっと小洒落てきたら……?とイメージすると近いかも。

シェラのタカハウスで3週間に渡るスペイン語レッスンを終えてから、このアティトラン湖に滞在しました。

私はもともと山より海派なので、どこにいても湖が見えるというだけでテンションが上がるし、外国人(西洋人)が多いという安心感もあり、このアティトラン湖が大好きです。もう一度グアテマラに行くなら真っ先にアティトラン湖を目指すぐらい好き。

その魅力を写真と共に紹介します。


まず拠点にしたいサンペドロ・ラ・ラグーナ

略してサンペドロ(San Pedro)は、アティトラン湖の西側、シェラからアクセスしやすい場所にあります。チキンバスで2時間ほど、運賃は片道30ケツァル(≒390円)。アティトラン湖エリアの中ではおそらくパナハッチェルに次いで大きな街です。

ご覧のように、グアテマラでは珍しく英語が使えます。それだけ英語圏の人が多く訪れる&住み着いている、ということ。

◎ 徒歩でまわれる規模
◎ 坂道がちで小道がたくさんあるので歩くのが楽しい
◎ 西洋人が多く、洒落たお店がぽつぽつと
◎ 緑が多い

ところが気に入りました。特に何をするでもなく、アティトラン湖を旅する拠点にしつつのんびりするのがおすすめ。(スペイン語学校もあるけれど、グアテマラ人にも英語が通じてしまうので、上達が遅そう。)

(湖白飛びしすぎたてるけど、緑の多さ伝わりますかね)


泊まった宿は「Hotel Peneleu(オテル・ペネレウ)」。船着き場からは少し歩きますが、個室のベランダにハンモックがある上に、そこから湖と朝焼けが見れてしまう!

サンペドロ全体に言えることですが、ヒッピー色が濃くて、何やらあやしい“におい”とかします。ホテルもしかり……。

フルオーダーで靴を作れる革靴屋さん「Caza Sueños(カーサ・スエニョス)」もおすすめ。

足を紙に載せて型取り……そこはグアテマラ人の性格上けっこう適当ですが、スエードなので大丈夫(?)。私はこんな感じの靴をつくりました(250ケツァル≒3250円)。出来上がるまでに数日かかるので真っ先に作るといいです。


渋い草木染めをお土産に。サンフアン・ラ・ラグーナ

グアテマラの布製品は基本的に原色の組み合わせでカラフルです。それはそれで魅力的なんだけど、日本で実用的に使うと考えたとき、ちょい派手かもしれない。

が、このサンフアン(San Juan La Laguna)では落ち着いた色の布製品が手に入ります。

ちょっとグアテマラっぽくない色!実はここ、草木染めの村です。

こんな感じで染め作業を見せていただきました。一緒に行った日本人の方は常連さん?らしく、布を持ち込んで染めてもらっていました。

原料となるものたち。染まった色、とてもきれい。

サンフアン自体は静かでこじんまりとした村ですが、清潔感があって雰囲気よい。草木染めのほか、アートの感度も高そう。

お土産も買いました(後述するようにワケあって、日本には持ち帰れませんでしたが……)。BATZというお店がお勧め。


突然現る子どもたち元気!後ろにマリオ!
(撮るたびにデジカメだと思われて「見せて」って言われる。フィルムカメラでごめんなさい)


コーヒー農園を駆け抜けて、ド派手な墓地へ。サンルーカス・トリマン

続いてはトリマン(San Lucas Tolimán)。あ、この略し方は正式かどうかわかりません……けっこう勝手に呼んでいます。

まずサンペドロから船でサンティアゴ・アティトランという街へ行きました。お面がたくさん売ってます(今思えば一個買えばよかった)。

そこからピックアップ(軽トラの後ろに乗車)でサンルーカスへ。7ケツァル(≒90円)、30分ほどの距離。

立ちっぱなしで風をきって、予想外に気持ちいいこの道。

ずーっとコーヒー農園と思われる場所を駆け抜けていました。

コーヒーがどんな状態で育っているか想像もできないけれど、トリマンはコーヒー農業に従事する人が多いらしいので、たぶんコーヒー農園だ!と思ってワクワクしていました(違ったらすみません)。

こんなに肌で自然を感じるなんて、なかなかない。

トリマンに着いて、革工房のおじさんに店の中を覗かせてもらったり……

一人でお店をやっているらしく、ここでもサンダルはオーダーメイドできると言っていました。「どこから来たの?」「ハポン(Japon)」というお決まりの会話を。

そして驚いたのが、めちゃ派手な墓地

墓地なのに写真を撮っていいのかしら……と迷いましたが、あまりの魅力に抗えませんでした。家か!?ってぐらい大きいし、作り込みがすごいし、なんですかこれは。

可愛い。

スペイン語で「セメンテリオ(cementerio)」といって、カラフルなお墓はグアテマラの文化のようです。


大人気のカフェには日本人が。パナハッチェル

パナハッチェルはアティトラン湖で一番大きな街です。

有名なカフェ「Crossroad Cafe」へ。

店内は狭めだけど賑わっています。コーヒーはもちろんのこと、ケーキが美味しい!

で、なんとなんと奥の焙煎所で日本人の男性が働いていました。

こんな偶然もあるものか。

それから消防署の前で「古着市」をやっていて、ここがけっこう穴場。布系まとめ買い(これも日本には届きませんでしたが……)。


日本人宿の「Horel El Sol」に宿泊。天ぷら定食が食べれて温泉にもつかれちゃうので、パナハッチェルに行ったら絶対に泊まってください。

ちなみに……

パナハッチェルの郵便局から日本あてに送った荷物が、届かないという悲劇が。パナハッチェルの郵便局が悪いかはわかりませんが、私はとってもとっても悲しかったので、できるだけ荷物は送らない!ほうがいいと思います……。

・・・

アティトラン湖、ほんとうに魅力に溢れています。

今回行けなかった、超ヒッピーと噂の「サンマルコス・ラ・ラグーナ」や民族衣装がきれいな「サンアントニオ・パロポ」にもいつか行きたい。しばらく滞在したい場所です。

(つづく)

カメラ:Nikon F3 HP
レンズ:Nikon Nikkor 35mm 1:2.8 / 50mm 1:1.4
フィルム:efiniti UXi ISO200



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