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ティカル遺跡の日の出ツアー

【グアテマラ旅行記 vol.8】

グアテマラ最後の目的地、ティカル遺跡

グアテマラシティから旅をスタートし
アンティグア、
ケツァルテナンゴ(別名シェラ/スペイン語学校にも通う)、
サン・ペドロ・ラ・ラグーナ……
と大きな街を拠点としつつ周辺の村も訪れる。そんな旅を1ヶ月ほど続けてきました。

最後はグアテマラを北上し、ティカル遺跡を見学してから「陸路」でメキシコへの国境を越えるというコースを考えました。


初めての遺跡

【ティカル遺跡】
ティカルはかつて、マヤ文明の中心となる大都市だった。紀元4世紀〜9世紀ごろにかけて繁栄し、その後衰退してしまったが、今ではグアテマラの国立公園に指定されている。広大な土地で、公園というよりはジャングルの中に建物(遺跡)が点在する。ティカル遺跡はマヤ文明の最高峰といわれる遺跡であり、世界遺産にも登録されている。

遺跡というものに、この旅行以前は全く興味のなかった私。

日本では遺跡といえばまず思い浮かぶのが「古墳」や「城」。でも有名なものはきれいに整備されていて、長い時間の流れやダイナミックさを感じることが難しく、あまり関心が持てずにいました。

だから当初はグアテマラで遺跡を訪れるつもりはなかたのですが、このティカル遺跡はタカハウス(シェラのスペイン語学校)で多くの人に「オススメだよ!」と言われ、せっかくだし行ってみようかな……ルート的にも行きやすいし……という軽い気持ちで立ち寄りました。


午前3時発


ティカル遺跡を見るなら、日が昇るジャングルを体験するのが良いとのこと。

そのためには、前日までに近くの「フローレス(フロレス/Flores)」という街に到着し、ツアーを予約しておく必要がありました。

シェラからフローレスまでは距離が長いため、Linea Doradaというバス会社の一等バスを使いました。中南米では長距離移動の場合、一等バスが安全です。首都グアテマラシティを経由し、グアテマラシティからフローレスまでは夜行バスで実に10時間の旅(約3000円)。

ここで一言だけ忠告させてください。

長距離バスは、冷房が効きすぎて死ぬほど寒い。毛布やダウンなど、夏でも暖かい装備を用意して!

・・・

……とにかく寒すぎて、フローレスに到着した朝7時には気力も体力も失われていた私は、バス降車所にいた旅行会社の客引きに「もうどこでもいいや」と捕まって翌日のツアーを予約。

フローレスの街はティカル遺跡へのツアーという観光産業がメインなので、街に行けばたくさん旅行会社があります。余裕があれば比較してみるといいと思いますが、正直、大差なし(観光地の土産物屋みたいなもの!)。ガイドブックを参考に、提示された金額よりも少し値切ればいいと思います。

私が契約したのはこの2つです。

(1) ティカル遺跡の早朝ツアー 150ケツァル(≒1950円)
(2) パレンケ遺跡(メキシコ)へのツアー 250ケツァル(≒3250円)
 ※(2)には国境越えを含む

・・・

翌日、ティカルへの早朝ツアーは早朝3時、まだ真っ暗な中スタート。バスでティカル公園に到着しても、まだまだ真っ暗なジャングル。ちょっと怖い。

懐中電灯を照らして歩き、大きな遺跡に登って、みんなで日の出を待ちます。

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少しずつ、空が明るくなってきた。

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この日は生憎の曇天。日の出は見られないかもしれないという噂が。

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薄暗いジャングルのあちこちから、鳥、猿、ジャガーなど動物たちの鳴き声がこだまする。こんな経験は初めて……。

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雲の向こう側で夜が明けたようです。

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この眺め。実は映画『スターウォーズ エピソード4』で使われていたそう!(私は観ていないのでわかりませんでした)


壮大に広がる緑、動物たちの鳴き声……

朝日は見れなくても、この大きな空の上に滞在していると言葉に表せない感動が沸き上がってきました。神秘的で、別の世界に来たような心地。

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ところどころに動物の姿が見えるような……。


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さぁ、下山して散策です(高所恐怖症の方は注意!)。


遺跡とジャングル


ティカル遺跡の良いところは、なんと言ってもジャングルの中にあるという「手つかず」感。

その後メキシコで見た遺跡に比べてもスケールが大きく、整いすぎておらず、どっぷりと世界に浸ることができました。マチュピチュなど有名な遺跡をいくつか見たという旅行者の方も「ティカルはいいよ」と言っていました。

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すっかり明るくなって、みんなで公園内を散策。

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ちょっと高所恐怖症な私には、手すりのない階段は怖かったけど、頑張って登りました(日本なら法規的に無理だろうなぁ……)。

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この角度!!!さらに……

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これは怖すぎて無理!

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小さな木造の住居跡もしっかりと保存されています。

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自由に探索できる。

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壁には文字?模様?が残されている。

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かつてここで栄えた文明に想いを馳せながら、歩きます。

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原型をとどめていなくても建造物として美しいと感じ、またこれだけ外界と断絶されているとタイムスリップしたような心地に……。

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もう一つの特徴である、ジャングルと動物たち。

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このモフモフしたものが最初猿に見えてしまって……。

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すると、

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本当に猿だった!!どこにいたのか、わかりませんでした。

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こっちにも猿が!


木々も長い年月を経たものばかり。

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途中なぜか、タランチュラ?を手に載せるタイム……

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みんなで写真を撮り合う。

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そんなこんなで、遺跡見学は午前中で終わりました。一粒で二度美味しいというか、観光として本当に楽しかったです。

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これが全体のマップ。広大さが伝わるでしょうか。


フローレスを散策


フローレスには二泊しました。ペテン・イツァ湖という湖に囲まれており、橋渡しになっている小さな島です。

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向こう側に見えるのが本土で、街の周囲はぐるっと道で囲まれている。

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アティトラン湖もそうでしたが、湖の近くにはトゥクトゥクがいるものなんでしょうか。

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小さな島なので、中心に向かってきつめの坂道になっています。

街全体が、グアテマラの他の場所に比べて爽やかで明るい色調。

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やはり湖があるとハンモックが頻繁に見られ、水着の人がいたり、少しヒッピーな雰囲気になってその明るさが私にとっては心地よかったです。なにもない小さな街ですが好きでした。

グアテマラ最後の地なので、通貨ケツァルを残すまい!と必死で切り詰めたのもいい思い出です。橋を歩いて渡り、本土のスーパーに足を運んで食料を調達しました(けっこう遠い)。

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(メキシコ編につづく)

カメラ:Nikon F3 HP
レンズ:Nikon Nikkor 35mm 1:2.8 / 50mm 1:1.4
フィルム:efiniti UXi ISO200


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