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アンティグアでおしゃれカフェと美しい廃墟をまわる

【グアテマラ旅行記 vol.3】

アンティグアに観光で行ったら、お勧めスポットはずばりカフェと廃墟。他に行った場所も合わせて紹介します。


居心地いいカフェ「Doña Luisa(ドーニャ・ルイサ)」

なんだかんだ言っても、旅行したら行きたいのがおしゃれなカフェ。この「Doña Luisa」は雰囲気がよく、私は短い滞在中に2回利用しました。

中庭のテラス席。開放感がありながらも、通行人がいないためゆったりくつろげる落ち着いた雰囲気です。西洋人が比較的多い印象でした。

二階席もあり、壁面にはアートが飾られています。けっこう内装にこだわっている。

最初に行った日はカフェオレ10ケツァル(≒130円)といちご入りグラノーラ17ケツァル(≒220円)を注文。2回目に行った日はしょっぱいものが食べたかったので、サンドイッチとカプチーノ。サンドイッチには豆のサラダがついていて、ボリューミーかつ美味しい。合わせて46ケツァル(≒600円)。

グアテマラの飲食店にしてはやや高めですが、まったりとスペイン語を勉強したり今後の計画を立てたりできる時間が幸せでした。また行きたいぐらい!

カテドラルの廃墟

アンティグアのパルケ・セントラル(中央公園)に面して建っている白いカテドラル(正式名称はサンホセ大聖堂)

この裏側は廃墟として残されており、有料で見学することが可能です(2013年当時の価格は8ケツァル≒100円)。

実はグアテマラはとても地震の多い国で、アンティグアは何度も大地震に襲われています。アンティグアがグアテマラの首都でなくなってしまったのも、1717年と1773年の二度の大地震で街が壊滅的な被害を受けたから。

カテドラルは元々1541年に建てられましたが、地震の被害を受けて1773年以降に再建されたのが今の姿です。ただ裏側には廃墟として地震の被害状況が残されています。

この廃墟が実はとても美しい。一歩門をくぐると、恐らく地震で崩れ落ちてしまったせいで屋根はなく、グアテマラの乾燥した空気と強い日差しによってカラッと明るい空間。

屋根がなくなってぽっかりとあいた空に構造体が残されていると、その強固さをより一層感じる。人が写真に入るとスケールの大きさがわかります。

細かいディティールには遺跡のような力強さがあるし、ちぐはぐに残された壁面には偶然の模様が浮かび上がり、そこに緑が加わってなんとも眺めているだけで美しいのです。

気づくと夢中でシャッターを切り続けている自分がいました。

ここは屋根が残っていた。

メルセー教会の廃墟

続いて、3ブロックほど歩いた所にあるメルセー教会の廃墟へ。メルセー教会はこの黄色い壁面が特徴的な教会で、カテドラルと同じく大地震後に再建されています。

この外壁、ちょっとアイシングクッキーみたい……と思うのは私だけ?

こちらは中庭部分が廃墟として残されています。カテドラルほどのダイナミックな廃墟ではありませんが、鮮やかな花が美しく、静かで落ち着く場所。

遺跡や廃墟の類ってこれまでほとんど見たことがなかったんですが、とても美しいものですね。ついついなんでもない壁とかを撮ってしまう。

向こう側に再建されたメルセー教会が見えます。

レコレクシオン修道院の廃墟

廃墟巡りの最後はレコレクシオン修道院。街の端にありますが、アンティグア自体が狭い街なので中心部から歩いて行けます。

アンティグアに点在する廃墟の中では最大規模とのこと。入場料が学割で20ケツァル(≒260円)とやや高め。あくまでグアテマラにしては、ということですが……。

前ふたつの教会と違って、崩れ方が壮大。

廃墟というより遺跡に近いスケール。

レコレクシオン修道院の驚いたのは、街の住民と思われる子どもたちが遊んでいたこと。住民は入場料無料なのかも?公園みたいな雰囲気でした。確かに、広いからなぁ。


メルカド(市場)

アンティグアの市場(Mercad/メルカド)は週に三日程度、大きな市を開く曜日が決まっています。私は土曜日に行ってみましたがすごい活気。大量の野菜にフルーツに花に、人人人!

グアテマラではどんな野菜や果物が売られているか、見てみるのはきっと楽しいと思います。長期滞在するのであれば、果物などを買って宿で食べるのもよし(小ロットの販売はあまりないと思いますが)。

グアテマラの市場で頻繁に見るのはトマトやマンゴー。あとバナナやプラタナス(バナナの大きいようなもので、焼いてご飯として食べます。好き嫌い分かれる)も多いかな。マンゴーは毎日食べ放題してもいいぐらい安い

織物博物館

織物博物館(Museo Casa del Tejido)という所にも行ってみました。

ちょっとコミカルなおじさん(館長?)が、グアテマラのマヤ文明の衣装について詳しく英語で解説してくれます。入場料は15ケツァル(≒195円)。民族衣装に興味のある人は行ってみてもいいかも。

+ + +

アンティグアは小規模で高低差がなく歩きやすいのと、観光客が多くて治安がいいので、観光には適しています。グアテマラの人の日常生活を見るという点ではちょっと物足りないかもしれないけれど、旅の始めにはぴったりの観光地だと思います。

また、アンティグアにしばらく暮らしてスペイン語学校に通う日本人もとても多いです。私はこの後ケツァルテナンゴ(通称シェラ)という街に移動し、そこでスペイン語学校に通いましたが、アンティグアの方が治安は良いと思いました。

(つづく)

●カメラ:Nikon F3 HP
●レンズ:Nikon Nikkor 35mm 1:2.8 / 50mm 1:1.4
●フィルム:efiniti UXi ISO200



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