アールトとバラガン|家具と建築
アルヴァ・アールトの作品集を眺めていて、既視感に襲われた。
「最近、どこかで同じような感覚を抱いたな……」
悩むほどのことでもない。それは、ルイス・バラガンの建築に抱いたのと同じものだった。
バラガンと同じく、アールトの建築写真も美しい。
理念や思想を飛び越えてまっすぐ目に訴えかけてくるような、わかりやすい美しさがある。庭や緑を大切にし、鮮やかな濃淡をつくり、強い形態で語りかける。
しかし……
しばらくページをめくっていると、やはりどこかが違う。アールトとバラガン