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4/25 再開

書く人に会った。歌う人に会った。エンターテイナーに会った。自分も残さないといけない、と日記のことを思い出した。頭に浮かんでは流れていくことを、自己満足でもいいから書きたいと思った。もう一度ふりだしに戻ります。

素敵な人たちと過ごした週末の朝は、とてつもない不安がやってくる。もうあんな日は来ないんじゃないかという考えに呑み込まれて、もがいても叫んでもなかなか離してはくれない。まわりの人と、いつまで会えるだろうか、元気でいてくれるだろうか、確率論では処理しきれない恐ろしさが駆け巡る。後から考えるとおかしいのは分かっているけれど、その時は本当の気持ちだし、おかしいのだから仕方ない。だからといって社会に歯向かう勇気も出せないので、大切な手と握手をして、その感触を担保に家を出る。

始まってしまえば目まぐるしい労働が、終盤に差し掛かった頃、家族が今日は家にいると連絡があった。そういう時のぼくは、驚くべきパワーを発揮して仕事を片付けられる(というか、丸め込む)。電車に跳び乗り、乗り換えは駆け足で、人並みを機敏に避けて最寄り駅へと無事到着。

夜はさっぱりしたものを作ろうと思った。新商品の冷製レモン風味らーめんには小ねぎをのせて、氷を足してひんやりと仕上げる。あとは定番の水菜のおひたしと、納豆やらめかぶやら山芋やらを混ぜた、力が出そうな小鉢。2人でたっぷり食べられた。そのあと仕事をするつもりだったけど、健やかな眠りを優先することになった。

ほら、終わってしまえば、なんてことのない1日だ。でも、好きなひとと一緒に、今日も今日を元気に生きられた、これが幸せだということは忘れちゃいけない。始まったばかりの今週のスタンプカードを丁寧に閉じるように、ぼくたちは小さく眠りについた。

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