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4/26 朝の光

朝の光に手をのばす。

しっぽが揺れてとんでいく。

朝の光に手をのばす。
何も知らない素振りでそうっと。

それでもすぐに遠くへいく。


それじゃあ鉛筆を
ひとつ、
きんきんに尖らせて、紙の上へと置いた。

見つけた光が寄ってきて、みんなで眺められるように。

朝の光に手をのばす。

掴んだ。

やっぱり、ぼくはまだ、透明になれなかった。

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