いずれ菖蒲(しょうぶ)か杜若(かきつばた)
こんにちは!
駅家町にある花屋flowershopHAKKAのあまのひろみです。
今年の春の桜は例年より遅い開花でした。待ちわびた本格的な春!と思った矢先に4月中旬ごろから今度は一気に25℃の夏日が続いて、もうすっかり初夏を感じる気温に・・・昨年の暑かった夏を思い出させますね。
端午の節句のテーマカラー
パステルカラーの淡い春のお花が終わり、もうすっかり初夏のお花の出番です。
5月5日は端午の節句。男の子の成長を祝う行事の一つです。テーマカラーとして使われるのは青、藍色、紫、黄、黄緑など。飾るお花としては、アヤメや花菖蒲や新緑のグリーンなどでしょうか。
植物の中では、名前や花の形が混乱してしまうものがたくさんあります。このアヤメの仲間も似たような種類があって、少しややこしいお花の一つです。今回は季節の花、アヤメの仲間の違いをお話したいと思います。
いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)
「いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)」ということわざをご存じでしょうか。太平記に出てくる一節で、どちらも優れていて優劣がつけがたいという意味です。アヤメもカキツバタも同じアヤメ科でどちらも形のよく似た美しい花です。
パッと見は分かりにくく、つぼみだとなおさら判別しがたいですが、葉の形や出回る時期によって違いがあります。また花の色の数もそれぞれに違っています。
その中でも切花で一番よく見かけるのはアイリス(ダッチ・アイリス)と言って、同じアヤメの中でも海外の品種です。切花では路地よりも早く出回りますので、年末から3月ごろまで、価格も1本200円くらいと比較的お安いので、お正月やお彼岸の花として和を演出するのに大変重宝します。つぼみで出回ることが多いですが、数少ない青色系のお花です。
さて、5月5日の節句の行事には、兜や鯉のぼりを飾る、柏餅やちまきを食べるなどと同じく「菖蒲湯」に入ることもありますね。菖蒲の葉は薬草効果で邪気を祓う、また菖蒲=尚武(しょうぶ)(武勇を重んじること)がかけられていたりします。
しかし、こちらの菖蒲の花はアヤメの仲間ではありません!菖蒲の花は一見ガマのような感じ・・・でおわかりいただけるでしょうか?「菖蒲の花」と検索してもおそらく「花菖蒲」の方が見つかりますが、別物なのです。花菖蒲は葉が菖蒲に似ていることから名づけられましたが、切花では花と葉が別々に売られているので、「花菖蒲の葉」というものも存在します。
葉菖蒲、花菖蒲、花菖蒲の葉・・・とってもややこしいですが、お風呂に入れて効果があるのは「葉菖蒲」だけですので、お間違えなく!
花菖蒲はあまり日持ちがしませんが、横につぼみがついているものは二番花が咲きますので、一番花が終わったら、花を摘み取って少し短く切り戻しておくとよいでしょう。
教えてくれたのは…
flowershopHAKKA あまのひろみ
職場の先輩から頂いたウエディングブーケがきっかけで花を習い始める。その後、フラワーショップで8年ほど生花販売と教室を運営。勤めていた店が閉店することを機に、ショップを引き継いで独立。現在の教室の生徒さんは約20人で、お子さんから70歳くらいの幅広い世代の方が教室に来られています。「お花を贈った方も贈られた方も笑顔になるお花屋さん」をモットーに、日々お花と向き合っています。
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