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家解体前にしておくこととは?


親の終活宣言

高齢の両親があることを機に、家のことを真剣に考えるようになりました。私の祖父母が住んでいた家と、両親が住む家、その間にプレハブ住宅、ガレージと庭があるのですが、祖父母の古い家とプレハブを取り壊し、今住んでいる家と1台分のガレージと自分たちで手入れ出来る程度の庭のみを残す、と。人通りの多い道に面していることもあり、地震など何かが起きた時に古い家が残っていることで誰かに迷惑をかけてしまうのではないかと心配し、今のうちにやってしまおうと思ったのでしょう。

少し話が進み、プレハブは中古を探しておられた方へ譲ることが決まりました。まだ比較的新しいものだったので、使っていただけることが決まり、本当に安心しました。電気を線がどうのこうのと、解決しないといけないことがあったのですが、それもどうにかなり、あとはその日を待つだけとなりました。

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解体が決定

祖父母の家は、解体ということで最終決定です。私と兄は、今両親が住んでいる家でしか暮らしたことはないのですが、12歳年上の姉はこの家が建つ前、5歳くらいまでは今の祖父母の家で暮らしていたので、やはり少し思い入れが違います。私にとっては、“おばあちゃんの家”ですが、姉にとっては小さい時の大切な思い出の家ですから。

年代物の茶箪笥やガラスケース、食器類を姉は大切そうに持ち帰りました。とっても良いことだと思いました。今度は自宅で、祖父母のことを思い出すことができます。

事前にやっておくべきこと

いよいよ解体となるわけですが、そのためにやらなければいけないこと。

① 家の中の片づけ
② お仏壇をどうするか
③ 地鎮祭をして頂いたところで解体のお祓いをする?神棚はどうすべき?

いつもお世話になっている工務店さんにお願いするのですが、箪笥やチェストなど大きな家具についてはそのままでOK、食器などの細かいものは破棄できるものはしておくということで話が済みましたので、そのように。これはOK!

② 大きく古いお仏壇をどうするかですが、両親の気持ちとしては、小さいサイズのものに買い替え、今住んでいる両親の家へ新たにお仏壇の場所を設けるということ。両親の家の片づけ(婚礼の家具の処分など)も済み、場所の確保が出来たので、お仏壇選びです。色々なタイミングが合い、サイズ的にも雰囲気的にもお財布事情的にも、両親の気に入るものが見つかり、購入。お寺に事情を説明し、必要なことを確認、来ていただく日も調整し、あとはその日を待つのみとなりました。これもOK!

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③ 父が、今回の解体にあたり、建築した当時(昭和30年頃)地鎮祭をして頂いたところへ相談したいと言うので同行しました。解体というのは、両親も私も初めてだったので、何をどうしたら良いのか分からず、必要なことを教えてもらいました。地鎮祭の時と同じお供えものを準備し、解体前のお祓いを行い、神棚は持ち帰りお焚き上げをして下さるという説明でした。こうゆうことをきちんとしておきたいと考えていた父は納得。姉兄にも立ち会いたいかどうかを確認し、日程を決定。

尊敬の気持ち

やらなければいけないことは全て終わりました。すっきりして良いなぁと思う反面、あの家がなくなってしまうのかという寂しさが今になってこみ上げてきます。自分たちが動けるうちに、子供たちが困らないようにと大きな決断してくれた両親には感謝です。いろいろと葛藤もあったかと思いますが、勇気のいる素晴らしい決断だと尊敬しています。

私自身も40代に入り、まだまだ先の話だと思っていたことが現実になってきました。両親が見せてくれた姿と同じことを、将来自分がすることができるのか、考えさせられます。

変化を受け入れる

実家の状況の変化に際し、自分自身の新たなライフステージが始まったように感じています。変化を受け入れることが難しい場合もありますが、去年より今年の暮らしに新鮮味を感じる!と思いながら、受け入れ過ごしていこうと思っています!

教えてくれたのは…

林 啓子(はやし けいこ)
インテリアコーディネーター資格取得後、設備メーカーで換気・照明などのプランナーとして勤務後、出産育児のため退職。 子供の生活に合わせることを優先するため他業種での2年間の職務中に、整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級、家計整理アドバイザー1級の資格を取得。 4年前から住宅設備関連の仕事と兼業しながら、お片づけや家計整理のセミナー、お片づけサポートなどを行う。また月に一度、お片づけ後などの不要になった子供服リユースイベント(@ろいやるはうす)のスタッフとしてもお手伝い中。


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