カタツムリを飼ってから知ったこと(覚え書き)その1 〜体の構造〜
・「でんでんむし」と呼ばれるが、虫ではなかった。陸に住む貝だった。
・「つの」と呼ばれる大きい触覚の先端に目がある。小さい目玉があるが、ものはあまり見えないらしい。光の明暗が分かる程度。
・歯がある。口の中に歯にあたる「歯舌(しぜつ)」を持っている。歯舌は細かく沢山生えていて、約一万本ある。やすり状になっていて、食べ物を削り取って食べるが、削る力は結構強く、結構硬いものでも食べられる。実は噛んでいると言うより削ってるのだが、野菜などの餌を咀嚼しているようにゆっくりもぐもぐ食べるのが可愛い。
・口の脇に小触覚があり、これで匂いを嗅いでいる。耳はない。
視覚、嗅覚、味覚はあるが、耳はないので音は聞こえない。
・肺呼吸をする。殻のへりのあたりに呼吸孔と呼ばれる小さな穴が開いていて、ここから空気を吸っている。殻に完全にこもっていても、この孔が開いていることによって呼吸ができる。
深い水に落ちるなどして、この孔から水が入ると息ができなくなる。
・殻の中には、心臓、肺、胃、腎臓、肝臓、生殖器などの臓器を持つ。
大事な臓器が入っているので、もし殻を取ると死んでしまう。
肛門は、口の近くにある。
・殻は右巻きと左巻きがある。右巻きのものが圧倒的に多い。
うちのは左巻きで、ヒダリマキマイマイという種類。
右巻きと左巻きの見分け方は、殻が時計回りに成長するものが右巻き、
反時計回りに成長するもの左巻きである。
・実は足がある。「腹足」と呼ばれ、体全体が足の役割を持っている。
這って移動する時は、透明な飼育ケースの裏から見ると、
まるでキャタピラーが動くように波打ちながら進む。