楊菲菲を担当にしてわかったこと
子供のころ、学校のテストで『アジアの国を日本以外で4つ書きなさい』という問題がありました。
そこで私は『中国・韓国・台湾・香港』と書いたのですが×にされました。
クラスメイトと回答を見せあって「あってるよね?」と首を傾げたことを覚えています。
いきなり何を言い出したんだ、件名と本文があってねえぞと思うことでしょうがもう数行の辛抱です。なんとかうまく着地させますから。
ライブレポートとか口調説明を挟んでしまいましたが、前回はフェイフェイが担当になったところまでお話しました。
簡単におさらいしますと当時のモバマスで楊菲菲は知名度も露出も高いほうだったということです。
今では信じられないかもしれませんが、初期は全員声が無かったですし初期レアかつガチャで大量に出る為露出が多く、ffdyで知名度もあった。
顔はお世辞にも可愛いとはいえない、ほめ春香さんを彷彿とさせる▽の口でしたが……とにかく彼女のことを考える時間が多かった。ネタキャラだろうがなんだろうが、愛着は思考した時間に比例するという法則です。今思いつきました。
で、フェイフェイを担当にしてわかったことは、香港という国のリアルな事情でした。
中国語の普通語じゃなくて広東語を使っているなんて知らなかったですし、香港が中国の特別行政区ということも知りませんでした。
香港はひとつの国だと思っていたのですが、私のテストに×をつけた先生のように香港は(もしかしたら台湾も)国とは認められていないという事実を知らなかったのです。
当時、私の中国への知識も「なんでもかんでも爆発する国」「ダンボール肉まん」程度でしたし……とにかくアジアの情勢を知らなすぎました。
フェイフェイを通して自然と香港のことを調べたり、気にかけたり、香港の方々とコミュニケーションをとったことで、自分の中で香港の知識が増えた。これが一番の収穫だと思っています。
自分の好きな人がどんなところで生まれて、どんなものを食べて育ってきたのか知りたい。それは自然な欲求の発露であり、心と知識を豊かにする第一歩なのではないでしょうか。これを読んでいるプロデューサーさんも、担当アイドルを通して得た知識があると思います。それが私にとっては香港で、これが浅利七海ちゃん担当ならお魚になっていた、それだけのことなのでしょうが……つまるところ、担当ができると、好きなものが増えるということがわかったのです。
それを教えてくれたフェイフェイに、改めて感謝します。