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進路と費用について(全日型通信制)


この時期は高校受験に向けて進路が決まりだして本格的に動き出すご家庭が多いのではないかと思います。

ひとり親世帯的には公立高校に入ってくれると助かるな…と思いつつ、
子供の行きたい高校や大学に入れてあげたいと思う親心もありますよね。

今回は高校入学に伴う学費の準備に悩んでいる親御さんに向けて、
どんな対処法があるかをまとめますのでお役に立つと幸いです。

進学の際に困った事

現在高校1年生の娘。
今は充実した日々を送っていますが中学校時代は不登校でした。
→不登校については少しづつ振り返っていきたいと思っています☺

「当たり前のように中学校を卒業して公立高校に進学する」
と勝手に思い込んでいた私。
娘の不登校を機に不登校についての問題と、我が家の経済的な問題両方に直面する事になりました。

1.出席日数・学力共に不安があり進学の選択肢が少ない

前述で触れた通り、娘は中学校1年生の2学期から卒業までずっと不登校でした。
学校に行くのは月1回の担任の先生とスクールカウンセラーとの面談の時くらいでした。

なので、進学にあたって「出席日数、学力の不安」「選択肢の少なさ」にとても悩みました。

2.希望校に入学させるための教育資金の準備

不登校だった娘が希望した進学先は「全日型通信制」の高校でした。
学費は私立高校の学費並みに高いので、自分の稼ぎでどう学費を工面したらいいかについても真剣に考えないといけなくなりました。

我が家の問題解決方法

それぞれのご家庭の状況によって解決方法は変わるかと思います。
我が家がどんな選択をしたかをまとめてみたいと思います。

1.進学先の選択・決定

出席日数の不足や学力の不安で選択肢が少ない以前に、
不登校の娘に高校進学の話をするのも正直とても気をつかいました。
ただ、娘の場合は高校に進学する事に不安はありつつも「行きたくない」ではなかったので、娘と一緒に積極的に学校説明会に参加しました。

1校目 県内の公立高校の通信制
学校を探すにあたり、出来れば公立高校が良いなと思っていたので、まずは公立高校の全日型通信制の学校説明会に行きました。
今は通信制の需要が高まっているそうで、通信制の1学年の人数が200人程。
人数が多いが故のデメリットを下記にまとめました。
・月に何度かある登校日(体育等)は大人数で行われるので、人と関わるのが苦手といった子達には不向
・ほとんどが自宅での学習になるので、自己管理が出来る子じゃないと3年間での卒業が難しい

実際の話を聞いて、通信制で高校卒業を目指すのは難しいと娘自身が判断し、この学校は候補から外れました。

2校目 おおぞら高等学院
通信制がダメなら全日型通信制の話を聞きに行こう!という事で説明会に参加しました。
年に1回ある屋久島の合宿の様子やなりたい大人になるための学校についての説明を聞き、私も娘もワクワクした気持ちになりました。
また、コースもたくさんあるのが魅力的でした。
私が感じたデメリット。
・学費が高い
・通学に時間と費用がかかる

週5日通うとなると学費がとても高い!所得によって変動はするようですが、通わせるには腹を括らねばと覚悟が必要な金額でした。
素敵な話を聞きつつも娘の中で決めてが見つからなかったようで、保留になりました。

3校目 クラーク記念国際高等学校
この学校は少人数を手厚くサポートする体制で、学校説明会の時に実際に通っている生徒の話を聞く事が出来ました。
あと、先生方が小学校の先生の様に暖かい方達が多いなといった印象でした。
私が感じたデメリット。
・学費が高い

生徒たちの不登校から現在までの話を涙が出そうになるのを我慢しながら聞いていました。娘も生徒さん達の話と先生方の雰囲気に好感を抱いたようで、この高校に通う事が決定しました。

2.学費の準備

学校が決定したら、娘に受験を頑張ってもらい、私は教育費の準備に取り掛かりました。
入学金、学費、制服代等もろもろを合計すると約70万~80万円かかります。
※親の所得によってこの部分は変動があります。

お恥ずかしながら、余裕がある生活をしている訳ではないので全てを一括で支払うのが難しいと感じ、いろいろな制度を調べてしました。

・母子父子寡婦福祉資金貸付金制度

シングルマザーなので、「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」の利用が出来ないかと思い市の保健センターに相談しに行きました。

結果からお話すると、私が相談にいくタイミングが遅かったのと、まとまった教育資金が必要だった事、下記内容を知り申請を断念しました。
・申請から貸付までに2~3ヵ月かかる
・親に貸付する場合、子供が連帯借受人となり面談を受ける必要がある
・申請は窓口に行く必要がある
・申請から貸付までに2~3ヵ月かかる
※自治体によって対応が違う可能性があるので、まずは相談してみてください。

・生活福祉資金貸付制度

こちらの「生活福祉資金貸付制度」は実際に相談に行っていませんが、上記「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」と同じく毎月決まった金額を貸付してもらえる制度です。
教育資金の貸付も行っているそうですが、ひとり親世帯は「母子父子寡婦福祉資金貸付金制度」と「生活福祉資金貸付制度」のどちらが第一優先になるかを確認してもらい、その第一優先になった方で申請をする事になるようです。
・申請から貸付までに2~3ヵ月かかる
・申請内容によっての申請対象の優先順位がある
・申請は窓口に行く必要がある
※自治体によって対応が違う可能性があるので、まずは相談してみてください。

・国の教育ローン

こちらも調べただけで結局申請はしなかったのですが、ネット申請で完結できる「国の教育ローン」。
まとまった金額を貸付していただく事が可能です。
・申請から貸付まで約1ヵ月(混みあっている時期は長引く場合あり)
・ネット申込み可能(郵送の対応もあり)

どの貸付も審査があるので必ず利用できる訳ではありませんが、非課税世帯は申請が通りやすいのかな?と言った印象を持ちました。
※金融事故などを起こしていなければの話なのですが💦

結局私はなけなしの貯金と終身保険の契約者貸付を利用して入学金、制服等の支払いを行い、学費は分割で支払わせていただく事にしました。
対応が柔軟でとてもありがたかったです✨

娘の変化

1学期は学校になじむまで疲れてしまっていたりしましたが、休む事無く学校に通っている姿を見ると、毎月の負担は増えて大変だけどこの学校に決めて良かったと感じています。
学力面も中学校の勉強がほとんど0ベースな状態でしたが、先生方の手厚いサポートと本人の努力の結果、学業も資格の勉強や取得もスムーズに行えています。
こんなにも人って変わるんだなと、今では子どもの成長を嬉しく感じています。
目の前で資格の勉強をしてる姿はとても頼もしいし、私自身もいい影響を受けていて、関わってくれている全ての方達に感謝だなと感じています。

まとめ

不登校や家庭の金銭的理由でお子さんの進路に不安を抱えている親御さんは少なからずいるのではないかと思います。
私もその一人ですが笑
子どもの希望を叶えるばかりが親の務めではないかもしれませんが、
進路選択は子どもの人生の中でとても大切な事だと思います。

私は今回、どうしたら娘の希望校に通わせる事が出来るかを考えて、恥を忍んでいろんな方に相談したり調べたりしました。
振り返るとめちゃくちゃ悩んでいろいろな葛藤があった去年の今頃でしたが、周りの人たちに頼ったり、相談する大切さを学んだなぁと感じています。

まとまりのない終わりになりましたが、同じような悩みを抱えている親御さんのお役に立てると幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。




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