[データで見る]解像度の高い「人気の出るVtuber」論
2016年末から人気を伸ばし続けるコンテンツ「Vtuber」。
では実際にそんなVtuverを人気たらしめている要素はどこになるのでしょうか。
このノートでわかること
これからVtuberを始める人全般に必要なマーケティング方法
もっと人気を出したいVtuberが意識するべきポイント
データ分析による解像度の高い「Vtuberに求められている要素」
Vtuberの現在
Vtuberは2016年末ごろからYoutubeを中心にバーチャル・キャラクターが主体となるコンテンツとして新たに生まれた配信者の形です。
2022年にはVtuberとしてチャンネルを作成している人数は22,000人を超えたと発表され、2023年中にはさらに3,000人のVtuberが増えたと言われています。
もはや企業がお金をかけてやるものではなく、個人がYoutubeを始める時の選択肢としてVtuberがあり、そんな「個人勢」と呼ばれる人たちが大半を占める業界となっています。
Vtuberの魅力の正体とは?
ここからVtuberの魅力を実際の実験結果から解説します。
これを読むことで視聴者が求めている/届けるべき要素がわかるので、ぜひVtuberの活動に取り入れて人気を伸ばしてください。
Vtuberの魅力についての研究
下記はVtuberの魅力について、368人に自由形式でアンケートに回答してもらい、頻出した単語から多くの人がVtuberの魅力として感じている部分を分析した研究です。
テキストマイニング研究の解説
下記が実際に368人の回答から抽出された頻出の30語です。
1位の「Vtuber」は置いておくとして、
2位に来た単語がバーチャルな存在なのに「人」である点は注目した方がいいでしょう。
実際のアンケートでは下記のような回答が見られました。
すでにキャラクターやアニメであるという認識を外れているVtuber。そんな存在の中に見える、ある種「外見以外で勝負できる」点について魅力を感時させる「人」としての魅力を求めていると思われます。
共起ネットワーク分析による研究の解説
続いては10語以上発見された語について、描写する共起関係を上位 50 以上に設定し分析を行ったものです。
語の間の関係性のあるものや要素として大きいものが何かがわかります。
まず注目すべきは一番大きなSubgraph2の「VTuber」「見る」「配信」「楽しい」「応援」などの群。
やはり「Vtuber」というものは「配信」での「応援」を目的にしている人が数としても多いようです。
もし動画で活動していて伸びないと悩んでいる方がいれば配信に主戦場を移してみてはどうでしょうか。
また、Vtuberの初期に言われていた「アニメキャラクターがそのまま動いているみたい」というような感想に近いものが見られるSubgraph5には「アニメ」「キャラクター」に関係する語として「違う」が挙げられています。
これは「アニメ」や「キャラクター」のように設定やセリフを求めているわけではないということ指しているのでしょう。
もしそういったものにこだわっている人は、一度「言いたいことを言う」「自分の生活圏での話をする」など人間性を表に出すことが人気になる一つの要素かもしれません。
結論
いかがだったでしょうか。
実際のVtuberファンの声なので、おそらく活動に役立てる内容が少しはあったのではないかと思います。
重要な要素として、VTuberの多くはアニメのようなフォルムをしているため,アニメと混同しがちであるがリアルな姿ではなくとも配信者の人間性が重要であることが分かったかと思います。
台本があり誰かに指示されて動かされたものではなく,配信者の意思が感じられることが魅力につながっているようです。
同時にアニメの姿を借りることにより,リアルな容姿を評価されず,他の才能(歌やコミュニケーションなど)で評価されていることにも好感を持たれていたようなので、自身の特技やできることを配信に織り交ぜてみてはいかがでしょうか。
皆様の活動が一人でも多く見てもらうために、行動経済学、社会心理学をご活用ください。
研究ご協力のお願い
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。
今後も商品選択の要因の研究を進めていくため、皆様にもご参加いただけますと幸いです。
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