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でか美祭2024 全出演者感想

でか美祭2024を観に行きました。

昨年初めて参戦し、素晴らしいエンタメとの出会いがあり、今年も絶対に行きたいと思っていた自分にとっていわば唯一の"夏フェス"です。

記念すべき5回目。

場所は今年も渋谷Spotify O-EAST。ライブハウス入り口には『キョコロヒー』はじめ、でか美ちゃんがいかに業界で横断的な活躍をしているかを物語るお花たち。のぼりも立派に並んでいた。


このnoteでは当日のすべての出演者に対する印象ないし感想を綴っています。

※初見の出演者も多いため、それぞれファンの方が読んだら意味や前提が理解不足だったり、ニュアンスや表現の仕方に違和感を覚えるかもしれませんがご了承ください。

※敬称は付けたり付けなかったり雰囲気



このnoteでは推しにだけ偏った記録でもなく、またよくあるプロのライブレポートとも異なる、セトリとかも載せない、専門的な視点も別にない、素人ならではの所感を楽しんでもらえたら幸いです。


1.開会宣言 with 有野晋哉


生のよゐこ有野さん感動した…。良い歳の重ね方をし、渋くて仕立ての良さそうなスーツが似合った。でか美ちゃんとラジオ共演で培った関係性を証明するコミカルな掛け合い。冒頭に緊張から少し噛み気味だったでか美ちゃん。その2箇所を正確に粒立てたツッコミで彼女の緊張をほぐし、まだ地に足つかない観客をリラックスさせる。

事前に作家さんが用意していた即興大喜利の作問に手を入れたセンス。少し弱かった1問目から徐々にウケが強まり、4問目までいかせた運営もファインプレー。ラストの問題の内容(打ち上げ花火を眺めてる途中に彼氏が隣のおじさんの財布を抜いたのを目撃したらどう可愛く対応するか?みたいな無理難題)と回答には爆笑だった。今年は1月に出川哲朗還暦祭りという横浜アリーナのイベントで、ナインティナインの2人も生で観ていたから、めちゃイケ世代にはたまらない1年になったよ。

2.眉村ちあき


去年も圧倒された眉村ちあきちゃん。昨年でか美祭でライブを観て以降、ツアーファイナル含め4〜5回は観に行ったと思う。そしていつでも裏切らない期待以上のライブを浴びせてくれる。どんな場所でもすぐに自分のホームに変えてしまう。
ラップ、EDM、鍵盤、アコギ、エレキにダンス。デスボイスに軽妙なMC。曲のふり幅と掴みどころのないキャラクターに初見の人は驚くだろう。彼女もMCで途中「ここまで見た人は私を奇天烈な人だと思ったことでしょう」と笑いを誘い、続けて「でも私は普通に…歌が上手い」と満面の笑みで言い放つ。それが誇大な宣言ではないところが眉村ちあき。紅白出場相当の王道的名曲「未来の僕が手を振っている」でその圧倒的な歌唱力をさらに解放。

ライブが進むごとに周囲にいた、おそらく眉村さんを初見だったであろう女子たちのステージへの集中力が高まっていくのが伝わる。奇しくも「動物」が1つのキーワードになった今回。眉村さんの干支のMCも抜群におかしかった。変幻自在、天衣無縫と観るたびに思うのだが、最後に見たときより歌声は突き抜けて果てしなかった。『大丈夫』の歌詞はいつだって胸に沁み、「楽しかったよ」を「楽しみにしてたよ」に歌い変えるアドリブまで"ちちゃん"らしかった。
でか美ちゃんバンドと眉村ちあきちゃんの2組だけでもチケット代は余裕でペイできる。

3.ひつじねいり

先日オンエアされたTBS系『THE夜会』の中で、たまたま有吉さんもその名前を出していたひつじねいり。ネタ面白かった〜。4つの選択肢を提示したフリとミスリードが最高。加速度的に客を引き込んで、引き込んだ分しっかりと落として爆笑に変える技量と度胸。見た目のコンビバランスも良いし、もっと色んなネタ見たくなった。マセキは好きな芸人さんがどんどん出てくるなあ。

4.パンダドラゴン

完全に初見。ボーイズアイドルグループのライブをまともに観るのも初めてかも。でか美祭としてもチャレンジオファーだったと思う。実は正直そんな期待をしていなかったんだけど、いざライブが始まると楽しかった!
振りが速いのに揃っていて、表情管理も素晴らしい。でんぱ組を彷彿とさせるようなエレクトロアップテンポの曲もあれば、王道の王子様タイプの曲もあり、フィジカルフィットネスのようなアプローチもあり、飽きる暇がない。とりわけ2曲目のスクワット曲(『熱血!ドラゴン・ブートキャンプ』)、ラスト1曲前(『じゃぱかわんだほ~』)が好きだった。
なかでも目を奪われたのは黒髪眼鏡の長身メンバー(※)。少女漫画の登場人物かのような端正な顔立ちとスタイル。あの涼やかにたたえ続ける微笑がたまらない。グランドフィナーレ、ちょうど直線上にパンダドラゴンのメンバーがいて、気づいたら手を振っていたオレがいた。

※なるきさん。ラベンダー色。北海道出身だからカラーがラベンダーなのかな。身長187あるらしい。187!!スラムダンクの流川楓と同じじゃん。ラベンダーの花言葉には「優美」があるが、まさにそんな印象。


今日は会場入りした際すでに「思ったより人が多いな」と感じた。去年とは異なる女性客の多さで、彼女たちがパンダドラゴンのファンだとすぐに合点がいった。パンダドラゴンとそのファンの方々は、今年のでか美祭で間違いなく差し色として全体を彩った。いつもと客層も違い、野太い男性の声も上がる新鮮さにテンションが上がってノリノリになるメンバーにも好感を持った。演者も客も予測不能な邂逅を果たす。混沌としたでか美祭の醍醐味だよね。9月にメジャーデビューするらしい。いつか彼らを生で観たことをもっと自慢できる日が来るのかもしれない。 

5.キャプテンバイソン


初見。爆弾とフリーWi-Fiという緊張と緩和の具現化のようなコント。あの短尺ですぐに世界観が理解できる導入。普段は他にどんなネタを持ってどんな芸風の芸人さんなのかまだわからないが、非常に見やすくて目のつけどころも独特。フリーWi-Fiって助かるような危ないような使い物にならないような、不思議な間抜けさを秘めた題材だよね。後から知ったのはひつじねいりもそうだけど、この2人も高学歴コンビ。

6. 美咲天馬 天馬

らんま1/2みたいな名前だなあと思っていた。コンビのピンのみでの出演かと思いきや…明らかにされたそのネーミングの秘密は狂気で愉快。でか美ちゃんが着目していたことも納得。まだ2年目で事務所に所属していないフリーだという。信じられない。掴みが速かった。コール&レスポンスへのチャレンジ、車輪の見える見えないをテーマにしたモノレールネタ。着眼点だけでなく、終盤の畳みかけるような"べしゃり"が達者で、緊張しているようにも見えず一切噛まない。声のキーがところどころ三四郎小宮さんを彷彿とさせた。にしてもこのステージに抜擢オファーしたでか美ちゃんの慧眼はすごい。どこかの事務所はすぐに彼をスカウトしたほうがいい。こんな出逢いを求めてこの祭りに参加してるのだ。


〜あの歌声をもう一度!アイドルOG歌合戦〜

7. 成瀬瑛美

昨年優勝者として登場のえいたそ。でんぱ組のでんでんぱっしょんを一人で完璧に歌い上げるという驚異の職人芸を見せて、前回は文句なしの優勝だった。強すぎるので殿堂入りさせたほうがいいのではぐらいに思っていたけど、やっぱりアイドルの鑑のような彼女のハッピーな魅力に触れると元気がもらえる。前回はトリで持ち歌。今回はトップバッターでモーニング娘。を選曲と、ちょうどいいバランスになった気がした。オーディエンスを巻き込むパフォーマンス力はさすがの一言。えいたそと眉村さんが出るでか美祭はもうそれだけでエナジードリンク100本分!

8.ブラジル

彼女が所属していたMIGMA SHELTERは知らなかったものの、彼女の存在はそのビジュアルの強さからミスIDの頃から知っていた。緊張しているのか元からクールなのか分からないが、太陽のようなえいたその後、対称的な月のようなステージを披露していたのが良かった。同じ太陽でぶつかったらえいたそには勝てないので、一気に潮が引くかのごとく月光の存在感でムーディに彩った。澄んだ歌声は綺麗で、切ない前田敦子の楽曲テイストにも合っていた。衝撃だったのはスタイル。顔が小さく、ウエストくびれまくり、ヒップにかけてのラインは観たことがないカーブを描いていた。

9.たまきあんず

たまあんちゃんも初見。「特撮は心のアイドルでしょう」というでか美ちゃんの紹介もあり、彼女が大好きな異例の特撮ソングを歌うことがわかった。キレの良い変身ポーズを披露し、表情も鋭い。けどその時以外は不思議で謙虚で愛らしい雰囲気。選曲は『仮面ライダー龍騎』のテーマソング、松本梨香の『Alive A life』。

間奏で12人のライダーに変身して会場をどよめかせる。最後に見せた巻き幕は文字が反転しており、ほとんど誰もがミスかと思いきや…計算通りのミラーワールド!(『仮面ライダー龍騎』にはすべてが左右反転した鏡の中の世界、ミラーワールドが登場する)。あの場に迎合せず、己の好きと武器を貫いた姿勢には感服した。優勝も大納得。しかも腹筋バキバキらしい!

10.古川小夏

元アプガ。とはいえ自分はハロオタではないのであまり彼女のことに詳しくなかった。でか美ちゃんはずっとオファーかけていたらしく、ようやくの実現。ハロオタが多かった現場の熱量を一気に押し上げる選曲と煽り。人前で歌うステージは3年ぐらいブランクがあると語っていたが、全くそうには見えない地肩の強さ。歌い出しが一瞬遅れた箇所があった気もしたが、徐々に感覚を思い出すかのような、ファンの熱気に呼応してボルテージが上がっていくのが伝わった。最後の締めまで爆発力があり、優勝してもおかしくない盛り上がりだった。後輩のライブ宣伝もしていたのが素敵。

11.槙田紗子、末吉9太郎。

審査員のお二人ともその名前と仕事ぶりは知っていたものの、本物を見る機会を得てうれしかった。最大のファインプレーはたまあんちゃんを優勝に選出した点。昨年よりも4人のパフォーマンスが拮抗しており、カラーもそれぞれ違っていたので難しい審査だったはず。ハロオタも多く、「オタクの目が怖い~」と9太郎さんも嘆いていたが、歌唱に留まらないあのエンターテインメントの創出こそステージングアイドルでもあるはずで、そこを見逃さず考慮し、報われるべき人が報われた表彰は素晴らしい英断だった。槙田さんが冒頭で言っていた通り、アイドルのOGに歌ってとオファーかけるのは出来そうで出来ないことだから、この企画はでか美ちゃんだからこそ成立させられるというコメントには心から頷いた。

12. Yes!アキト、どんぐりたけし

でか美ちゃんの配偶者サツマカワRPGはまさかのトルコで仕事中のため不在…残念。それにしても生で観たYes!アキト、顔面だけ見ると本当に怖すぎる。地面師かと思うぐらい怖くて笑った。どんぐりたけしは顔が小さくて鼻筋通っていた。ありぼぼちゃんと結ばれるのも納得。
交互に繰り出されるギャグの連打、その決定力の高さよ。下の住人不在や機内食、湘北の赤木ネタが特に好きだった。サツマカワさん抜きでこの破壊力。さすが生粋のギャガー芸人怪奇!「トルココール」の活用とか場慣れ感やばい

13.BEYOOOOONDS

去年以上に魅了された。彼女たちのワンマンかと錯覚する盛り上がり。オタクのコールもテンションも最高潮。タータンチェックの衣装もヘアアクセも可愛い。本当にみんな可愛い。キレッキレで運動量の多いダンスを見応え抜群のフォーメーションから安定供給する高度なパフォーマンス。普段自分が敬愛するMAPAとはまた別のベクトルの魅力。これぞハロプロと、そのイメージを全く裏切らないプロフェッショナルなライブでMVP級。気になる子がたくさんいたけれど、今回一番好きだなあと思ったのは西田汐里さん。ビヨ公式さんがメンバーの名前と顔がしっかり分かる写真を当日に上げてくれていてシゴデキ過ぎる!


14.ななまがり

芸人ブロックほぼ全て最前近くで観た。
とにかく全員面白かったけど、ななまがりはイカつい!面白いことは百も承知だったけど生は期待を遥かに超えてきた。周囲も拍手笑いと爆笑の熱量が凄く、ドッカンドッカンウケていた。笑い泣きしそうになった。イナバウワー教室のCMの残像えぐい。森下さんのパラレルワールドのでか美ちゃん、初瀬さんの背中と汗を目に焼き付けた。愛すべき2人。さらに好きになった。

15.オダウエダ

THE Wチャンピオン。純粋に生でネタを見られるのが贅沢。そういえば小田さんほうは目の整形手術をして、たしか最後にテレビで見た姿は向上委員会でサングラスかけている姿だったから、現状どうなっているんだろうと思ったらまさかのまさかの覆面全身タイツ!素顔最後まで出ず!笑った。素っ頓狂な世界観は意味が分からない。けれど自分たちのやりたいことを好きにやっているのがオダウエダの良さに他ならない。ウエダさんのメタ視点ツッコミ良かった。結果的にビヨンズより遥かに露出度の高い状態になり、半ケツにまで至っていたのだが、本来普通にドン引きレベルに下品なんだけど、オダウエダなら許せて笑える不思議。変身のためのマジカル小道具が意外とちゃんとキラキラ光って回転していたのも地味にツボ。

16.岸本ゆめの

でか美ちゃんバンドのコラボゲスト。元つばきファクトリーでソロで活躍中のきしもん。事前に予習していたのもあり、彼女のギャグやソロ楽曲も楽しみにしていた。BLUEMOON BLUES、ユーアーアイとか今後も聴き続けると思う。でか美ちゃんとは『心にSUNNY』をコラボ。バックステージでヒシヒシと今日の盛り上がりを感じていたようで「負けられないです!」と負けず嫌いな一面を見せ快活な歌声を響き渡らせた。今日はTシャツ衣裳で隠れていたものの、鍛え上げてると噂の筋肉も気になった。

メンタル強っっ!と思ったのがグランドフィナーレでのギャグ披露。Yes!アキトもいて、彼から「今ギャグっつった?」と直々に煽られるも、一歩も引かずに一発ギャグをかました。それでちゃんと笑いを取っていたのもすごいが、さらにステージ去り際、アキトさんがダブルパチンコをやってはけたのを、きしもんは自分が去る際にダブパチを被せてまた笑いを取っていたところ。アイドルのレベルじゃない強心臓とアプローチだった。

17.でか美ちゃんバンド

何より一番感動したのはでか美ちゃんのステージ。どの出演者のときよりも声も手も自然と上がった。あらためて曲もカッコ良い。バンドメンバーの実力とでか美ちゃんの地力で音源よりずっと痺れる。畠山さんのギターは相変わらずエロい。そしてベースの黒川バンビ!別の意味でエロい。男前すぎるだろ。それであのベースライン。昨年出演したアカシックも好きだったなあ。

準備から進行から疲労困憊のはずなのにでか美ちゃんの歌声はよく通り、力強かった。師匠大森靖子提供の楽曲を歌い上げるのを聴くたび技術の高さがよくわかる。水飲みのMCでは笑いも取るし生粋のエンターテイナー。

最後の『桃色の人生!』、皆が屈んだり小指を前に出しコールしたり、ピンクのペンライトが揺れたり、それを見ながら嬉しそうに歌うでか美ちゃんの表情観てたら胸がいっぱいになった。感無量で泣きそうになったよ。みんなのほう見なくても、ステージを見つめる誰もが笑顔になってるのが手に取るようにわかった。愛の充満。

18.閉会宣言/石山蓮華

昨年は開会宣言に登場した蓮華ちゃん。でか美ちゃんと共演するTBSラジオ「こねくと」は聴いたり聴かなかったりぐらいのリスナーなんだけど、蓮華ちゃんのルックスと声はアイドルに引けをとらない存在感。去年も感じたが、蓮華ちゃんは良い意味で浮いている。なんというか真面目な学級委員の子が、パンクロックバンドのライブハウスに迷い込んでしまったかのような佇まい。緊張からか、でか美祭(でかみまつり)を「でかみさい」と言い間違えていたのがウケた。でも彼女の良き人柄が伝わるのでOK。昨年の古坂大魔王、今年の有野さん、そして蓮華ちゃん。でか美ちゃんがラジオで築いた出会いがイベントに昇華されていくのも素敵だなあと思う。

最後に


素晴らしいフェスだった。最高。アイドルも芸人も、ガールズもボーイズも、現役もOGも関係ない。すべてをジャンルレスにボーダレスに飛び越えた、でか美ちゃんだからこそ紡ぎ繋ぎ成し得た愛の結晶空間。
また来年も無事開催され、参加できますように。

スタッフさん、でか美ちゃん、本当にお疲れ様でした!!!




サポートが溜まったらあたらしいテレビ買います