あの時あなたを二塁に送ったのは私です

誰かの憧れにもトラウマにもなれなかった私たち

小さい頃は神様がいて不思議に夢をなんちゃらかんちゃら

冬は好きだけど寒いのは嫌い

ありがたみは覚えないくせに無いならないで不満が出そうな駅前のイルミネーション

雪が降ったのにもう自分から触ろうともしない

2022年ってもうあの頃の未来じゃん？

香水歌ってた歌手の名前がもう曖昧

我々は柔軟剤を信頼しすぎている

あの時あなたを二塁に送ったのは私です

テトラポットからaikoが宇宙目がけて飛ばした靴の行方について

いまだマフラーを上手に巻けない

風が空を泳いで日は暮れる

SuicaもiPhoneもWi-Fiもなかった日々

知らなきゃ不便と思わないこともあったね

もうこの先二度とボウリングとスキーやらない気がしてきた

傘を入れるビニール袋をコンドームみたいだねって笑ったあの子

教習所にいた教官のこと、誰ひとりの顔も名前も思い出せない

もうゴーグルつけて水泳すること一生無さそう

ウインダーインゼリー無限に飲める

セブンのコーヒーは美味いってすぐ言う

札束みたいな恋をした

もう誰もClub houseの話してない

不要不急の喫煙

相槌のボキャブラリーが尽きそう

パスワードを求められるばかりの人生

ジャングルジムのてっぺんで弁当食べたい

ネトフリの浅草キッド最高だった

コロナ、おさまらないってよ

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