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MAPAという最高のアイドルによる最強のライブを観た日

MAPAワンマンライブ
「TOKYO SUMMER SHOOOOOOTER 2024」
渋谷WWW

本当に心から素晴らしいライブでした。

Xにもつぶやいていた感想を肉付け補足し、まとめました。あとから思い出して、文章に残したくなったこともいっぱいありました。

基本的にはMAPAオタク向けの、またメンバーや関係者に向けた感謝を伝えるような内容なので、勝手な備忘録ぐらいのつもりで読んでもらえると幸いです。

セットリスト1曲ずつ振り返りながら想いを綴ります。



On The Verge

かっこいい。はじまりにもおわりにもどちらにも捉えられる美しい音色。壮大なライブの幕開けを予感させた。

BIGHOUSE

意表をつかれた。けど後のMCでコショさんがまずはダブダブをホームのBIG HOUSEに変えるところからという意図が明かされて納得。さすがの発想。息を呑むような曲ではなく、まずオタクに声を出させる選曲だったのも良い。

SUMMER SHOOTER

BIG HOUSEで温まった空気が一気に熱を増す。おれはここですんごい鳥肌が立った。新譜でも聴けるギアが上がったライブ仕様のコショさんの「夏を撃ち殺しに行こぉおおおおうう!!!」にフロアのボルテージは早くも跳ね上がる。ライブタイトルにふさわしい盛り上がり。
くるみさきも加わった歌割り、ユニゾンによって去年の夏を超える破壊力を持って帰ってきた強烈なアッパーチューン。

mc

SOLDOUTが発表された。自分のことのように嬉しかった。メンバーもオタクもスタッフさんもみんな頑張ってたもん。

連日みさ姫がスペースで奮闘し、淀みのない明瞭快活なソロ喋りでオタクを惹きつけ、前夜のスペースにはそこに徐々に他のメンバーも加わり、最終的にはまよゆすくるみさ4人でのスペースでギリギリまで粘る形になっていた。

残り18枚。0時になり前売り販売が終わった時点ではたしか△表示(10枚切り?)にまで至っていた。サマーウォーズの名シーン「お願いしまぁぁあす!!」を引用したり、茉世ちゃんが「富豪!富豪!」「オン眉にしたんで来てください!」「聞こえていますか…?…今、あなたの心の中に語りかけています…あの現場でまた会おうねって言ったあなたに…」みたいな訴求をしていたのがウケた。

マジで当日券で完売いけんのか!?どうなんだ!?って状況だったから…ソールドアウトすごいよ。超微力ながら自分も自分なりに後悔しないように宣伝してよかった。茉世ちゃんの「今日は多くを語りません」、1人だけ少女のピアノの発表会のような自己紹介だった刀歌くる美も最高。気合い抜群のみさ姫は客席を煽った。彼女の煽りもMAPAの新味になりそうだ。

シン・MAPA 応援歌

社長による公私混同職権濫用社長特権から生まれたであろうコショさんの例のセリフ「おい今すぐきたらちゅーするけど」
事前のTikTokでは照れて笑って終わってたから本番はどうなるんだろうと胸が高鳴った。そしてセリフが発射されたとき、周囲は絶叫悲鳴、阿鼻叫喚、立ち眩みのような、膝から崩れ落ちそうになってる子もいて、覇王色の覇気を喰らったらこんな感じなのだろうと思った。

蒼夜ミルキーロード

"風は 前髪乱す
自然に抗っても
かわいいを凛々しく
守ってゆこうね"

ここで2人並び立つえむちゃんとくるくるの声質&空気感がMAPAのアイドル性を担保していて最高だった。かわいい!凛々しい!守りたい!と思った。MAPAらしさもアイドルらしさも両どりしながら、老若男女、初見古参関係なく響く普遍的な名曲。

らぶぴ

全6局放送で刀歌くる美局の視聴率が一番高いらしい。

デートを壊せ!

絶対運命ごっこのインパクトに隠れそうになるけど隠れない。麒麟のようにMAPAのキャッチーな魅力がキラキラ光る。「良くないよね」からのダンスが好き。タイトルや出てくる言葉は棘があるのに表面的にはアイドルらしい可愛い振りとポップでキャッチーなメロディーに包んでいるのがMAPAそして大森靖子節って感じでたまらない。「君の友達のこと、好きになれないなあ…」と物憂げにいう茉世ちゃんとその隣で指くるくるするゆすらの仕草表情も好き。

『デートを壊せ!』も『絶対運命ごっこ』も、「デートごっこ」と「絶対運命を壊せ!」でも意味は通じてタイトルになりうるのに、ここが逆なのが大森靖子の才能とセンスだよなと。常套句の裏切りと、愛憎をミキサーにかけたような音楽を生み出すのが本当にすごい。

mc

くるみさきの微笑ましい茶番。
まよ「あ、全然だめですね」
コショさんの卒倒セリフを放つくるくる。フロア爆笑。
ここまで計算済みなら演出えぐい。

麒麟♡タイム

えむちゃん独壇場。目隠しで踊ってたYouTubeもすごかったね。全員を綺麗にかわしながら誰とも当たらず後方へ下がるシーンなんて特に。強心臓のパフォーマンス。この日もあまりにもアイドル。ここはずっとえむちゃん見ちゃう。ツインテが綺麗に揺れ、歌声は可愛いのにすごくクリアーでよく響く。耳心地良い。ちゃんぐのカウントダウン文章、ずっと楽しくてチャーミングで豊かで、最後の日の締め方まで素晴らしかったよ。

レディースコミック

ここからチェンジオブペース。ゆすらが特典会のときにもレアだよって言ってた通り、たしかに自分はライブで聴いた記憶が乏しい。たまたま前日にけっこう聴き込んでたのもありテンション上がった。ギターサウンドが良いよね。

いもうと

『いもうと』のパフォーマンスを見たときに一番6人になったことの効果が出てるようにも見えた。3-3になるはないちもんめ、囲むかごめかごめのモーションが物語性を上げていた。裂くようなダンス、ここのゆすらがとてもいい。照明も効果的で、このキャパならではのステージングで大満足。いもうとの次はCalling boxっていう刷り込みがあったけどSnowbudが来て、その流れにもやられた。

Snowbud

コショさんが前日のカラオケ店内インスタライブで冬に(1月に)繋げると語っていたし、真夏にこれをやるのがMAPAだろうとセトリに入るのは予想はしていたけど、『いもうと』からの流れが良かった。

どこまでもどこまでも安定して響く茉世ちゃんの歌声は一瞬で不可逆な季節を反転させる。
12月のその先に季節を描くなら1200。

ちなみにでか美ちゃんがラジオ(TBSラジオ こねくと)にてこの日のMAPAのライブを観に行ったことを話していた。予定を終えて途中から観に来てたようで、外は土砂降りだったらしい。雨を受けてガチガチに身体が冷え込んで震えたまま会場入りしたというでか美ちゃん。その到着時にちょうど始まったのがSnowbudで「一番私が今日Snowbudを楽しめてる」と湧いたらしい。素晴らしいライブでしたと絶賛してくれていた。

Satie

くるくるのSatieの入り、たまらなく良かった。オーディション時のくるくるを思い出した。Snowbudの時に裏で控えてるときから緊張してたらしい。良かったよ〜。「刀歌」の名前がピッタリのくるくるの歌声は、刀のような鋭さと白刃の太刀筋みたいな光がある。研げば研ぐほど斬れ味が増しそうで、際限なく伸び伸びと遠くへ抜ける感じがとても好き。

そして宇城茉世。
Snowbudがベストパフォーマンスかと思いきや、個人的にはSatieで超越。突き抜けるような高音。それでいて音程のコントロールが効き、声量をキープしていた。

これを聴いた瞬間に今日は茉世ちゃんとチェキを撮ろうと思った。本当に久しく撮っておらず、なんなら推し変認定されて咎められてるので…(笑)ちょっと気まずくすらあったんだけど関係ないと思った。直接伝えなきゃ気が済まなかった。率直にこの日一番凄いと思ったから。実力でねじ伏せられた。この子の歌の強度と厚みがMAPAを支えてるのが当たり前になってて麻痺してた。

おれがMAPAを推したキッカケは、昨年5月の歌舞伎町祭で観た宇城茉世の歌と可愛いボブ姿だった。それを思い出した日。特典会で全部伝えた。

怪獣GIGA

代名詞のようなこの曲も6人になってスケールを増した。おれはこの日後方の機材前ぐらいで観ていたんだけど、開演前に後ろを振り返るとまいんずちゃんら他のトーピンメンバーの顔が見えた。先輩後輩、同期同士、刺激を与え合う中心に位置するようなこの曲はオタク以外の心もさらったはず。
みさ姫の尖った部分と唸る歌声がよく映えていた。みさ姫は自分の声がきらいと言っていたけれど、彼女が歌うからこそ伝わるフレーズが必ずある。みさ姫はスペースでこうも語っていた。

「可愛いとかピンクとかのほうにいっちゃいけないと思ってた。可愛いが似合わないと思ってた。でもアイドルになって、MAPAになって、自分の可愛いに向き合わなきゃいけない瞬間がきて、それで変わってきた。そっちも好きかもって。自分の可愛いを出来るようになりたい」

そんな殊勝な誓いと想いが乗っていた日。中指立てて、憤りを抱えたいくつもの日々を乗り越えて。ソールドアウトの立役者。運命ごっこのMV公開も相まって飛躍がすごい。

紫凰ゆすらもこのライブにかける想いがひときわ伝わってきた。レディースコミックからはゆすらの魅力が出るセトリで、やはりMAPAの叙情的な部分を担うのは彼女だと感じた。きめ細やかな振りに見惚れる。鬼気迫る迫真のキレッキレのパフォーマンスだった。いつもはまとまってないMCも、この日の最後のMCは百億万点。泣いちゃうよ。特典会でうまく伝えらんなかったよこの感動を。
リベンジできて良かったねえ。ライブを通してゆすらとみさ姫のユニゾンは親和性が高い。

アイドルを辞める日

いろんな都合や言えない事情
すっ飛ばして会いに来る人のため
いろんな都合や言えない事情
乗り越えてステージで待ち合わせ
こんなロマンチックな待ち合わせ
やっぱ他に知らないから
また音楽で会いましょう


この日集まった400人、途中からなんとか来れた人たち、来たくても来れなかった人たち。

その全員の心当たりを掬いあげ、あらゆる感情を余すことなく救い上げる。

コショさんが本当にカッコいい。本当に。他の誰にこのパートが務まるだろうか。説得力と包容力が段違い。後世に残る不朽の名曲。

絶対運命ごっこ

コショさんの語りでこの曲のはじまりを告げられたとき、会場の集中力が増したのが空気で分かるぐらいだった。2つ前にいた女の子ふたりは顔を見合わせ、斜め前の男性は「おぉ」と小さく声をこぼした。両隣が息を呑むのがわかった。

リリイベでの披露、MV公開以降、どんどん多くの人へと届いてゆく新たなMAPAの代表曲。

Bメロが特に好き。言葉数がギュッと詰めこまれてメロディが激しくなって苦しさや葛藤の現れになってる。急き立てるようなドラムの鳴り含め、曲全体の緩急がたまらない。ドラマチックな曲調と躍動感あるパフォーマンス。中央に花のように集まって咲いてまた散るような振付も美しい。


mc
茉世ちゃんのMCの時点からすでに涙ぐんでるように見えたゆすらの表情にグッときて、ゆすらの全てが滲み出たような素晴らしいMCにもらい泣きしそうになった。でも湿っぽく終わらせないのがコショさんかつMAPAらしいなあって。最後は自然と笑顔になったよ。箱が呼んでいるよ。

Calling box

怪獣GIGA→アイドルを辞める日→絶対運命ごっこ→ Calling boxって。

意味がわからない。良すぎるだろ。

「チェリーロビンソン空も飛べるはず楓」かよ。
「First Love Automatic traveling
Flavor Of Life」じゃないんだから。

背丈髪型存在感が調和するのもあって、Calling boxに象徴されるようにコショさんと並び立って歌う刀歌くる美の姿が鮮烈な印象だった。MAPAの希望と未来そのもの。

On The Verge

最初に感じた予感と期待は、最後には余韻と未来へと変わっていた。


セトリが半端じゃなく良かった。選曲はもちろん曲順がえげつない。意表をつくBIG HOUSEに始まり、サマシュで鳥肌がブワーって立った。レディースコミックからのチェンジオブペース。圧巻の絶対運命ごっこまで。高精度でこの曲の振り幅を出せるアイドルは稀有でしょ。
コショさんに感謝。靖子ちゃんに感謝。

MAPAのみんな、スタッフさん、本当にお疲れ様でした。次はWがいくつ必要かもうよくわかんないけど1200満員で会いたいね。


10代の終わりからずっとライブハウスに通ってたけどアイドル現場はほぼ行ったことがなくて、ライブはいつもパンパン満員が当たり前で。シェルターとかでよく酸欠で窒息しそうになりながら色んなライブ観てきたけれど、それが普通だと思っていた。むしろ当時は満員じゃないとラッキーとか思うことすらあった。ソールドアウトさせることがどれほど大変か、満員が作られるその過程を想像したことがなかったのだ。
新しい景色や感情に出会わせてくれて本当にありがとう。

なんてすごいアイドルグループなんだろう。何度も鳥肌が立って、何度も目頭が熱くなって、ずっとこの時間が続けばいいのにと心から思ったよ。

また音楽で会いましょう。


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ふぬけ
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