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【IB子育て・日々悶々】荒俣宏に学ぼう:人生のさまざまな局面で知恵を発揮できる自分をつくり上げること

こんにちは

絶賛夏休み中の我が家。この夏は米国や台湾に里帰りが再びできないので、試行錯誤しいている真っ最中です。

さて、そんな中博学者として知られている、作家の荒俣宏さんの本を先日久々に目にする機会がありました。

荒俣さんが妖怪辞典を書かれていたことは知っていましたが、実は人物伝や、百科事典などもたくさん手掛けていたことは知りませんでした。

そんな荒俣さん。もう20年前くらいに見た「いつみても波瀾万丈!」という番組に出られたエピソードが、実は私の中で強烈な印象として残っています。

若い頃は書く仕事なら「どんな仕事も引き受けていた」

とおっしゃっていたことです。

そのお仕事が、たとえ「ゴーストライター」として、著者としての名前が表に出ないものだったとしても、書いてお金をいただける仕事ならなんでも引き受けたというエピソードです。「荒俣ならきっとやってくれる」と言われるようになればめっけものみたいなこともおっしゃっていたような。

声をかけてもらった仕事がきっかけで、また次の仕事に繋がる。そして自分の知識が広がっていくからとおっしゃっていた記憶があります。

ただし、これ記憶なので勝手に膨らんでいる可能性あります(笑)

この「どんな仕事も引き受けていた」、「仕事をきっかけに自分の知識が広がる」という話しが、私の人生にその後大きな影響を及ぼします。

この荒俣さんの生きる姿勢は、ライターを職業にしようと決めた時、実はとても意識したことでした。ですので、私はいただいた書くお仕事については、できませんというお断りをした記憶がありません。とはいえ、荒俣さんほど有名な作家になれた訳ではありませんが、今後も同じ姿勢を貫きたい。

久しぶりに荒俣作品を目にして、急に昔がフラッシュバックしました。

そして改めて彼の生き方について知りたいと思った時に出会ったのが、この記事です。

自分の昼食代を削ってでも、本を買う。洋書を買う。

そんなたくましく育った荒俣さんは、現代人がともすると貧しさに弱い傾向にあることを危惧されています

「お金がないからと言って犯罪に走ったり、自らを傷つけてしまうケースがあまりに多くはないでしょうか。もちろんそれぞれにそうせざるを得ないぐらい、深刻な状況があったのかもしれません。それでも私は、人々が貧しくとも明るくたくましかった自分の少年時代とどうしても比べてしまうのです


この言葉はかなり痺れました。

”私は自分の子どもたちに、どんな金銭感覚を伝えているのだろうか?”

”お金の使い方を、ちゃんと伝えられているのだろうか?”

”そもそも、自分はちゃんと身に付けられているのだろうか?”


明日の食事代も事欠く貧しさ。その上、自分だけではなく、子どもたちにも食べさせてやらなくてはいけない。そんな切羽詰まった状況でも荒俣さんの家族やまわりの人びとはみんなたくましく生きてきた。
そこには現実を冷静に受け止める目があったと荒俣さんは考える。そして目の前の現実から目をそらさず、しっかり見つめることで、何が可能で何ができないのかがしっかり見えてくる。そこから現実を乗り越えていく打開策をつかんできたのではないかと言うのだ。
現在のような作家や評論活動を夢みたことはありました。しかし、生活を無視してまでそれを実現しようとは思いませんでした。10歳から養った現実感覚がしっかり身についていたのでしょうね。好きな勉強をしながら安定した仕事に就き、そのまま定年退職しようと思っていたのです。たまたまチャンスに恵まれてデビューはできましたが」

金銭感覚や生き方について「正解」はないですが、この荒俣さんのメッセージに、突然雷が落ちたようにハッとさせられてしましました。

そして

「自分に投資していくことだと思います。それは私のお金に対する考え方でもあるのです。私は、お金は、どう使うか、何に使うか、が大事だと考えてきました。今でも、自分への投資としてお金をどう使うかを常に考えるようにしています
荒俣さんが言う自分への投資とは、自分を磨くことだ。もちろんそこには知識や教養も含まれるだろう。しかし、それだけではない。大切なのは人生のさまざまな局面で知恵を発揮できる自分をつくり上げることだと荒俣さんは自身の経験から考える。知恵と知識を蓄えて、強く生きていくために自分を磨いていく。時代は変わってもお金はそういった自分への投資のためにあると捉えることが大事ではないだろうか。荒俣さんが静かで穏やかな中にとても強い芯を感じさせるのは、自分を磨き続けるたくましさがあるからに違いない。

こうした荒俣さんのメッセージの中で、もっとも印象に残ったのが、


人生のさまざまな局面で知恵を発揮できる自分をつくり上げること


子どもたちにもぜひそんな風な意識を持って生きてほしい。となると、本から得る知識はもちろんだけれど、もっとリアルな現実を体験させなくてはいけないなぁ。

お金の感覚をもっとしっかり学ぶ方法や、いろいろな人とコミュニケーションを取る手腕。そしてアイデアを形にするための行動力。どんな経験も、もっと幅を持たせなくてはと思ったのでした。

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