【レポ】日経:ジェンダーギャップ会議②
こんにちは。今日はオンラインで参加している日経主催「ジェンダーギャップ会議」について、早速気になった言葉、感想をまとめてみます。
【パネルディスカッション】
日経 ウーマンエンパワーメントコンソーシアム発足記念~ジェンダー平等こそ経営戦略だ
・外圧の大きさはチャンスだ
・「やらねばならない」が変化を起こす大きなきっかけ
・個人の適性次第(ジェンダーで適性はない)
→実態は、まだまだ進んでない
カゴメの例:業績が悪い時に女性を登用したことで改革できた
ジェンダー推進は2016年から。ようやく今定着してきた。
(カゴメ・寺田直行氏)この4年でアンコンシャスバイアスがあったことを意識し、男だろうが、女だろうがという意識がなくなった。
ポーラの例:意思決定の現場に十数年前まで女性が入れない状態だった。ただ顧客が女性なので、女性の登用はスムーズに行われた。及川社長の前に、三人の女性役員が存在。この役員たちが何かしらビジネスイノベーションのきっかけを作ってきた。会社としては、すでに女性の声はあった。企業として、男女で気づく部分に違いがあるので、両方の声を持っていることが大切。(ポーラ・及川美紀氏)
現在執行役員4名が女性(10名中)。女性だからという視点で選んではないと思う。
男女差ではなく、個性、業績、志で判断できる社会になって欲しい。
チャンスがあっても、業績があっても、志があっても閉ざされているのが現実。これに対しては理解を求めなくてはならない。
(会議から写真をキャプチャー)
(及川氏)このグラフの内容は「あるある」。いづれも誤解が多い。例えば「女性同士が仲が悪い」→「じゃ男性は仲がいいのか?そんなことはない」
ジェンダーギャップを取り入れられないというのは、「育成環境が整っていない」と公言しているのと同じ。思い込みや偏見を無くし、トライする場を作ることが重要。
(カゴメ・寺田氏)管理職を目指す女性の動機付けが重要
→2%から現在8%に。社内でのセミナーなど行っていても、まだ8%。かなりのケースが課長になりたい。意欲を持っている女性が増えつつある。
(ポーラ・及川氏)女性は、管理職昇進を前にした時、なんでも100点満点の理想を描きがち(そのせいで、自信なさげな返答する人がいる)。また理想が高く、優等生気質。理想とのギャップで迷いがち。一方男性は未来的思考を持った人が多い。しかし成果には、男女の差はない。ライフステージと個性に合わせてジョブデザインできたらもっと会社は変わっていける。
管理職になる動機付けは女性に対してはやらないとNG
【管理職に女性を入れることに対する「目標」を入れる、入れない論】
クオーター性、目標を立てて女性を入れるということに対して、
逆差別ではないか?という考えに対しては?
→(カゴメ・寺田氏)遅れていた会社だったので、数字目標は本来どうあるべきかということから考えるとカゴメに入りたいという人は女性の方が絶対。新卒では、女性を6割採用している。目標は絶対必要だ。そして全ての階層において50%を目指す。
→目標立てないと変わらない。女性を優遇していませんか?ということに対して、男性がこれまで優遇されてきたことに気づくべき。
→(ポーラ・及川氏)目標にしないと、育成サポートのリストに上がってこない。優秀性は認めているが、公式な候補リストに載ってこない。テーブルに載せた後に公平な審査をすべきだと思う。
【ではどこから始める?何を大切にする?】
会社を変えること、固定観念を変えること。それを変えていくことが大切。従業員の発想を変えることが大切。男性にとっては席が取られてしまう。候補になる前の土壌を作ることが大切。
(日経BP・羽生氏)女性のリーダーシップの方法は、これまでの男性のリーダーシップのやり方とは違う、個性が潜んでいるのでは?男性の視点も変えなくてはいけない。
(カゴメ・寺田氏&ポーラ・及川氏)男性と女性でマネージメントスタイルがちがっている。本来はマネージメントスタイルに個性があっていいことに気づくべき。画一的な考えでは、見えてこない人もいる。
ダイバーシティの視点のために、意思決定への参画が重要
(ポーラ・及川氏)女性たちはチャンスが与えられていなかった。どうやって与えていいかわからないというところが多い。結果の平等は望んでいない。機会の平等を望んでいる。「コツは要らない、意思がいる」育成プランの中に、しっかり女性を加えて、チャンスとアドバイスを与える。
(カゴメ・寺田氏)トップが繰り返し発信していく。主体的なリーダーが中心に、全国を張り巡らした委員会を発足させて参加させる。人事制度を変える。海外の事例を見ても、トップの発信力がすごく重要。多様な視点での判断が求められる
【まとめ】
(ポーラ・及川氏)異質なものと異質なものが重なった時に、イノベーションが生まれる可能性が高い。ダイバーシティを意識しないと、優秀な女性たちがその企業を選ばなくなってしまう。やはり意思を持って、男女差がないという状況を作るべき。機会の平等に責任を持つのが大切。
(カゴメ・寺田氏)令和の時代は縮小、淘汰の時代。生き残れても、勝ち残れる企業は一握り。そのためには女性の力が必要。
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