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【取材】誠心誠意ブースターと向き合いたかった/青森ワッツ高原純平HC

FUN'RISE協力者のウエダサヤカです。
レギュラーシーズンを終え、プレーオフ進出を勝ち取った青森ワッツ。
クウォーターファイナル直前、再び高原純平HCにお話を伺ってきました。(取材日5月2日)


(ウエダ)本日はお時間戴きまして、ありがとうございます。
また来させていただきましたーーー!!!
プレーオフが決まったら絶対また行かせていただきたいと思っていたので
来れて嬉しいです!!ほんとうに!嬉しいですーーー!!!


(高原)ははは!いえいえ、ありがとうございます!!!笑

(ウエダ)単純に就任ワンシーズンでプレーオフ、凄いですね。

(高原)いやいやいやいや。笑

(ウエダ)前回来させてもらって、あの後の西宮戦くらいから
「あれ、これはちょっとおかしいぞ?」ってなった時期あったじゃないですか。


(高原)はいはい。

(ウエダ)で、最後の方もここで2連勝せんのんかい、ほんで長崎に勝つんかい!!とか。最後までめちゃくちゃ楽しませていただきました。笑

(高原)ははは!!!爆笑


(ウエダ)ほんまにめちゃ楽しかったーー。ほんでまだプレーオフいくからな?と思って。ありがとうございました。

(高原)笑。
いやほんとギリギリで。よかったですね。



(ウエダ)山形も1日目で決めるという。

(高原)あれ1日目で取れなかったら相当キツかったですね。

(ウエダ)そうですよね。長崎も土曜日とれたの大きかったですよね。土曜日大事ですよねこのチームって。

(高原)ほんとにそう思います。

(ウエダ)選手はもちろんですがブースターとしても「絶対プレーオフ行くぞ」という気持ちで望んでの試合でしたね。なんと言うか、めちゃくちゃ飲み込んだなと感じたのですが。


(高原)いやーー、あの雰囲気は圧倒されたと思います。
青森ブースターがあの数しかいない中で、やっぱり山形さんの方が圧倒的に多かったじゃないですか。
でもあれだけ声出してくれて青に染めてくれて。
あれはもう圧倒されたと思います。


(ウエダ)凄かった。
私、まだプロスポーツを見始めてそんなに歴が長くないのですが
「ブースターの圧」とか「応援の後押し」って本当に意味があるものなんだなってめちゃめちゃ肌で感じました。


(高原)僕も青森さんとコロナの前に群馬(当時所属)とやった時
「うるさいひとたちいるなぁ」ってすごい思ってたんですよ。
対戦相手からするとほんとに嫌なイメージがあったんですよ。笑

(ウエダ)数が沢山いる訳じゃないのにってことですか?

(高原)そうです。数は多くないけど嫌なイメージはあって。
でもコロナになって声援自体がなくなって忘れてたんですけど。
声出しOKになった時の自分のホーム試合で「あれ?こんなもんだったかな?」ってすごく思って。

(ウエダ)笑。

(高原)本当にすごく嫌だったから、ホームの時に相手のチームはすごい嫌がるだろうなと思っていたけど、あれ?大人しいな?こんなんだったっけ?と思って。


(ウエダ)書いてましたもんね。笑


(高原)はい。笑
で、山形の時「あーーこれこれ!!!!!」って思って。笑
スーーーゲーーー嫌だろうなーーーと思って。笑


(ウエダ)私も本当にビックリして、写真とか撮ってる場合じゃないんではなかろうかと客席ばかり見てしまいました。凄かったマジで凄かったです。
……いやー、嬉しかったなぁ。。。

(高原)すっごいしみじみ言うじゃないですか!!!爆笑

(ウエダ)笑。
だってほんまめっちゃ嬉しかったんですもん。
そしてこの気持ちを共有する相手が周りにいないので、贅沢ながらご本人様に聞いていただいています。笑
ほんと凄かった。みんな集中力も凄かったですし。
なんていうか、今シーズン山形との試合全部苦戦したじゃないですか。
相手もまだプレーオフの可能性が残る中で、大丈夫なんやろか.......とドキドキしながら見ていました。

(高原)出だしお互いガチガチでしたらね。笑


(ウエダ)過去対戦は初めにめっちゃ走られて、みたいな展開が多かったと思うんです。けど今日はそんなことも無い…いいぞ!と思ったんですよ。
あーほんとよかっためっちゃーー。。
.......何聞きたかったか忘れちゃった。笑


(高原)ははは!!!爆笑


(ウエダ)笑。
毎回試合後の会見のコメントにとても救われたシーズンでした。
私は論文と呼んでいるんですが。


(高原)はい。笑


(ウエダ)越谷のアウェイ(水曜ゲーム)も行ったんですが、何も見ていない・知らない状態で行っていたら凄くしんどかっただろうなと思ったんです。(コンディション不良で人数も少なく外国籍もADだけだった)
でもコメントを見ていたから、「OK!さぁ!このメンツで誰が何やってくるんだろう!」って思ってワクワクしてめちゃくちゃ最高楽しかったんです。

選手9人で挑んだ越谷アウェー戦

(高原)なかなかその辺も難しいんですが、ブースターとチームの現状とか考え方を共有しようという気持ちが強くて。できる限りで伝えようと思って今シーズンはやってきました。

(ウエダ)いつもそのスタイルなんですか?

(高原)いえ、そういう訳でもなくて。
本当なら自分自身はそこまで表に出たくなくて。青森に来てからもそうなんですけど、出来れば表に出たくないんです。
ただ、これだけ騒いでくれる、心配してくれる、応援してくれるブースターがいてくれて。
去年・一昨年とすごい苦しんでいる中で、それでも離れず変わらず応援してくれる皆さんに精神誠意向き合いたいなって思う部分があったんです。
なので今年はそういう風にやって行こうって思って。はい。


(ウエダ)本当にありがたかったです。
こちらとしても(今日はアカンかったな…)って思った時は
自らバサッと「ダメ!」って言うっていう。端的に。
準備していたであろうアウェーの西宮で2敗した時は頭抱えたんですが。苦笑
シーズンを通して本当に試合後のコメントは毎回支えになりました。
「みんな!一旦、純平のコメント見てきて!!」と思いましたもん。
そのくらいブースターとしては有難かったです。

プレーオフも楽しみです!笑



(高原)笑。良かったです。

(ウエダ)笑。
では、そんなプレーオフに向けてメッセージをお願いします。


(高原)はい。笑
首位の千葉さんとの対戦なんですが、シーズン中の対戦成績を見た時にそこまで相性悪くないと思っているので、まずはとりあえず1つ獲ること。
そして選手自身にプレーオフの舞台を経験させて、彼ら自身のこれからのキャリアにしっかり活かして貰えるような体験をさせてあげたいなと思います。
B1ライセンスがないのがうちだけなので、思い切って、どこまでやれるかチャレンジ精神をしっかり持ってやっていきたいです。


ありがとうございます!引き続き応援します!ありがとうございました!



取材後記
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今回、あまり時間が無い中でご対応いただくことになったのですが
最悪、選手からのお話は聞けなくても、高原さんのお話は絶対に聞きたかった。
就任して1年目でこれだけ青森を思って何とかしようとしてくださる姿や
試合では何とかして勝ちたいという気持ちが溢れて声をあげる姿、ホーム試合で負けたあとの悔しそうな姿。それを見ての青森ワッツ、プレーオフ初出場。
最終節のゲーム1のブースターの応援を本当に嬉しそうに話してくださいました。
前回も含め全ての取材を通して、どの選手から話を聞いても「純平さんは分かってくれてるんで」という言葉が印象的でした。
選手同士の信頼関係はもちろん、コーチ陣の温かさや関係性・人間味も垣間見えて本当に良いチームだなと感じました。

青森ワッツにとって初めてのプレーオフという舞台、チームにとってもブースターにとっても歴史に残るシーズン。1試合でも多く応援できますように!皆で最後まで応援していきましょう!


(文・写真:ウエダサヤカ)







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